Zeiss Loxia 2/50 と Foigtländer Nocton 50mm F1.2 Aspherical SEの比較の後編である.簡単に済ませたい.

 

写真1は比較する画像の全景.原画像6000x4000画素を1/10の600x400画素に縮小した.どちらも絞りF2,ISO100ながらAEによる露出時間はLoxia 1/3200秒,Nocton 1/2500秒で,そのせいかどうかNoctonの方がやや明るく写っている.撮影時刻が3分違うので,入射光線も変わったかもしれない.

 

写真1.全景.上:Nocton,下:Loxia.ボディによる収差補正は三つとも無効.

 

写真2は中央からやや左上を1:1でトリミングしたもの.後方の送電塔を見ると右のLoxiaがややはっきりしているものの,手前の電信柱はパープルフリンジが出ている.パープルフリンジはボディ内補正を有効にすると改善する.

 

写真2.中央やや左上をトリミングした.上:Nocton,下:Loxia.

 

写真3は画面左下をトリミングした.ただしLoxiaの方がすこし視野が狭いので,ほぼ同じ範囲を見るためNoctonの画像は縁から少し内側に寄っている.Loxiaの方が暗いのは中央と同じ傾向だが,はて…これはどちらがよい画像だろうか?コントラストはNoctonの方が高いのでパッと見よくみえる.だがLoxiaの画像はモヤッとしていながらその中で草の葉や茎などの芯はより細く写っている?

 

写真3.左下の隅近く.上:Nocton,下:Loxia.

 

せっかく買ったLoxiaがNoctonより良いといい切れず困惑している.Loxiaは中古なので100%の性能が出ているか不明である.そこでSony Alpha Blogを見てみよう.

 

 

このブログではSony FEマウントのレンズを網羅しており,レンズごとの評価はこのようにまとめられている.

 

 

評価は Bad/Average/Good/Very Good/Excellent/Outstanding の6段階であるがこのままだと見にくいので,僕が他の興味あるレンズと一緒に棒グラフにしてみた(グラフ1,2).

 

グラフ1.Centerの評価.Bad~Outstandingの評価を1~6に変換した.水平軸はF値.

 

グラフ2.Cornersの評価.

 

グラフによるとF2のとき中央付近の解像度は互角で四隅はLoxiaの方が一段階勝っている.ブログの管理人Marc Alhadeffは果たして僕と同じものを見ていたのだろうか.