昨日は秋葉原の某オーディオショップでアンプの試聴をしました.自宅のアンプマランツPM7000NとスピーカーB&W 802 Diamondのつり合いが取れずスピーカーの実力が発揮されていないのではないかと思うからです.試聴した機種はデノンの110周年記念モデルのPMA-A110(税別33万円)と,McIntoshのMA8900(税別98万円)です.

 

デノンは店員さんへのメールで僕が候補に挙げたもの.PM7000Nは買値が10万円でしたから,デノンはその3倍するので充分だろうと思ったのです.それに対して店員さんはあなたのスピーカーならもっといいアンプの方がいいですという.デノンならPMA-SX1 Limited(税別78万円)かせめてPMA-SX11(42万円),McIntoshのMA9000(150万円)とかHEGELのH590(130万円)などと候補を挙げてきました.試聴に使ったスピーカーはB&W 805D3という小型のブックシェルフスピーカーです.

 

PMA-A110もネットでの評判は高い機種ですしそんなに変わらないだろうと思ったのですが…びっくりしたことにかなり違いました.

 

まずはJ-POPでスガシカオのアイタイ.デノンだとスピーカーから音が出ていることがはっきりわかるのに対して,マッキントッシュではスピーカーの存在が消えて音場が広く展開しました.へえ…

 

クラシックではヘルムート・リリング指揮のマタイ受難曲(1994年録音)を聴きました.このCDはこれまで自分のステレオやイヤホンでかなり聴き込みましたが,録音自体はあまり良くないのではないかと思っていました.しかしマッキントッシュで聴くとそれは誤りで,声もオーケストラの音も細かいところまで鮮明に聴こえ実は優秀な録音であることがわかりました.よい装置でないと真価がわからなかったのですね.というわけでニアーハイエンドのコンポの真価を初めて実感しました.

 

店員さんは,「802は805に比べて大型でウーファーも重いのでならすのには相当なパワーが必要です.ですから200W+200WのMA8900より300W+300WのMA9000の方がいいです」といいました.これはネットでも見かける直感的な意見ですが物理学的には自明でないですね.しかしデノンとマッキントッシュの違いは店員さんのいう通りだったし,少し考えてみましょうか?