やっとiPod touchが第7世代にモデルチェンジしたので,早速入手しました.外見には変更ありません.画面4インチで同じ,Lightning端子同じ,カメラも同じ800万画素.そして大切なイヤホンジャックもあります.CPUはA8  から A10 Fusion に二世代新しくなって,演算は二倍,描画は三倍の性能になったそうです.4年で二倍は微妙ですね.A12 Bionic とは言わないがA11 Fusionでも良かったんじゃないの?バッテリーが持たないのか?この秋リリース予定のiOS13は第7世代のみ対応だそうです.

 

発表前のうわさでは,ゲームやAR(拡張現実)に全振りしたフルチェンジで,画面が大きくなり端子はUSB-Cに変わりイヤホンジャックもないかも!?ということでしたが外れてよかったです.ここ数年のiMacなどと同じく無駄なイノベーションをしないで性能アップに徹しているところはむしろ僕の好みです.もちろんゲームは性能アップの恩恵を受けますしARにも対応しましたが.

 

色は同じゴールド.フラッシュメモリの容量は32GBから128GBと4倍になりました.第7世代は32/128/256GBの3種類になります.64GB版はありません.32GBがとにかく安いiOS端末が欲しい人向け,128GB以上は音楽や動画のコレクションを持ち運びたい人向けでしょうか.第6世代は最大128GBだったので,第7世代で,これまで最大容量を誇ったiPod Classic 160GBを抜いたことになります.僕の遍歴は以下の通りです.

 

iPod 30GB --> iPod Classic 80GB --> iPod touch 5th gen. 64GB --> iPod touch 6th gen. 32GB --> iPod touch 7th gen. 128GB

 

写真1.左が初期化した第6世代,右が第7世代.

 

問題はイヤホンジャックの音質です.iPod touch第6世代とiPad Pro 10.5では後者の方が音が良いので第7世代で差をなくしてほしいと思っていました.AKG N25とN40というイヤホンで聴き比べてみましたが,第6世代と第7世代で音質はよく似ています.違いは,まず第7世代の方が低音は伸びています.バスドラムなど第6世代では主に倍音しか聴こえないのが第7世代だと基音らしき音圧が付いてきます.中高音は全体として第7世代の方がふらつきがなく「安定」しているように聴こえますが,これがいかなる特性の違いに起因するのかは分かりません.

 

iPad Pro 10.5との比較ですが,iPadの方が高音が強いです.スガシカオのアイタイでは,iPadの方がボーカルに対してシンバルが強く聴こえます.どっちがいいかはイヤホンとの組み合わせがあるので難しいですが,N40ではシンバル抑え気味のiPod touchの方が好ましい気がします.なのでiPod touch第7世代の音質は改善されていると思います.

 

第6世代はまだバッテリーもまあ持つので今日さっそく保育園に寄贈してきました.保育園にはバッテリーがへたった第5世代がいくつもあります.クックさん,この路線ならこれからもついていくから2年後にはより高音質の第8世代を頼んます.

 

最近試聴したイヤホンです.

 

Fender Ten 3: これは10万円する高額品ですが,バランス良く誇張のない音がします.やはり,イヤホンに10万円払える人はモニターサウンドを求めるのだろう.けどNine 1の低音を抑えて真っ当なバランスにしてくれればそれでいいとわけで,10万円はちょっと高すぎるな.

 

Fender Nine: Nine 1のBAツイーターを取っ払ったもので,当然そうなるように高音がまるで出ない.考慮する必要なし.

 

Artio RK1