コロナ以来外国に行ってない、ワクチン打ってないし、

その代わり3年間国内をあちこち回った。

コロナ1年目が一番良かった、道が移動自粛という指示の

お陰で空いていた。

宿も選び放題、どこも歓迎された。

道の駅ではマスクをしてないので姉ちゃんに追い出された

こともあった。他県ナンバーは見えないように車を止めた。

 

東京は11月だ、美術館が充実してるからな。

毎日が美術館と芝居巡りだよ。

電車では敵意が凄かった。

マスクが買えない僕へ云いがかりの嵐、一番応えたのは

これをお使いくださいとマスクを差し出す女性だった。

マスク無し日本人差別はひどかった、シナ人の振りをして

過ごした、これなら誰もがアンタッチャブル。

やさしい日本人だから。

 

でもね、住んでたのは一人暮しの先輩のマンション、東京の中心部

となりはナンタラ生命の本社ビルのとなり、

朝食後はベランダで隣のビルの屋上庭園を眺めながら

まったりとコーヒーを飲む。

東京上空はアメリカ軍の領空、日本の旅客機は低空をビルに

ぶつからないように低く飛ぶ、それを眺めながらね。

皇居はあちらか、まさか皇居の上を飛行機は飛ばないだろうな。

 

朝には近所は塵一つなく掃き清められている。

イスラエル料理の店もある、10分も歩けばポルシェだけで

10台は見れる、春の小川という歌が生まれた川のそばには

小川小学校、すれ違うサラリーマンは高級スーツを身にまとい

昼は1000円で高級料理が食べられる、もちろん夜は何万円だから

夜は自炊だ、歩いて5分の恵比寿ガーデンプレイスで食材を

求める。パンは伊達公子の店がある。

高級店は看板が無く何の店か分からない、名前だけが書かれている、

入り口も目立たない。

メダカやウサギだけを売る店もある、メダカが一万円かと驚くよ。

 

東京は観光都市移民都市でもあるがここいらはそんな気配も無い、

縄文時代の自然を残した公園、旧宮家の宮廷庭園、緑が多く

街路樹も高くそびえ立つ。

ここは日本と思えない別世界、例えるならむしろ熊野古道の

静けさを持つ。

自然と反自然の対極だが、異質さがにている。

 

道歩く人もみなお上品、11月に半ズボン姿の僕だけが目立つ。

紳士淑女とお坊ちゃんお嬢ちゃんの街だ。

お年寄りは趣味人が多い。

さて今年は町に溶け込む服装をしてみるかな、そんな気になっちゃう。

 

 でもね、東京では選挙が始まる。

この静かな町で平和に暮らす人たちにはお金の苦労も移民の危険も

感じてはないだろう、致せり尽くせりの行政に何の不満も無かろう、

危機感の持ちようも無い街だからね。

 

東京の選挙を見て我が国にも人物がいないわけでは無いと思い到った。

明日はそれを書いちゃうかな。