神風特攻隊を弔いたくて靖国にも知覧にも行った。

アメリカの艦船に雲霞の如く群がってばたばたと

墜とされたのだろうが、死んだ者はひとりなのです。

 

みんな覚悟を決めて戦に出て、そしてひとりだけで

死んでいったのです。

そのひとりの死が何百何千とあるだけなのです。

       関連する画像の詳細をご覧ください。In Battle: Naval Air War In The Pacific

 前の戦争では海軍省と陸軍省が互いに争いながら、合間に連合軍と戦ったと云われ、

今なら農水省と経産省の争いだ、工業製品の輸出と農産物の輸入のバーター貿易だから。

 

戦争は官僚が作戦を立て、徴兵された兵士が戦場に立たされた。

海軍は開戦半年で主力艦を失ってしまい、それ以外も謎の爆発で次々と

戦艦が沈み、不祥事つまり判断間違いの連続ばかり、都合の悪いことは

天皇にも陸軍にも知らされない、だから海軍の大本営発表はウソのオンパレードとなる。

 

今でもそうだが官僚の世界は閉鎖空間、サル山の出世競争だ。

省の利益に貢献すれば出世できる、国民の利益とは無関係だ。

都合の悪いことは国民には知らせない。

国民は柵越しにサル山を眺めるだけ、肝心なことは知らされない。

新聞テレビは官僚に生死を牛耳られている。

国の資産は官僚が使い、予算の半分は天下りの元官僚のとこへ行く。

石油外資に補助金が行くのも、モルガン銀行に利便を計るのも天下りのせいだ。

東大生の就職先ナンバーワンは外資だし、天下り先ナンバーワンも同じなんだぜ。

 

開戦半年後には海軍は山本五十六を筆頭に特攻隊の計画を始めた。

これではもう戦争計画とは云えない。

死ぬのは官僚ではなく兵士だから、犠牲は兵士、手柄は官僚なんだ。

官僚による作戦の失敗を兵士の命であがなうということだ。

 

 今の時代、男が戦場で命を落とし、女が出産で命を落とすということも無くなった。

だからって男女の本質は変わらない。

カミカゼのみんなは国の為に命を捧げ靖国に祀られ神となった。

敗戦を引き延ばしたことは評価に値するが、

しかし、同時に官僚の尻拭いをさせられたのだ。

 

時代がきな臭くなってもいる。

世界中どの時代でも一番尊い精神は自己犠牲だが官僚や政治家に操られるなよ。

神風特攻隊はアメリカ軍からは日本軍の最も有効な発明だと云われた。