芋の用意が出来た、今日の昼に積み込んで今晩か明朝に出発する。

周りには誰にもどこへ行くかは言ってない。

こっそりと目立たないようにね。

僕のモットーは正々堂々、何も隠さないだけど、

もう一つは目立たないようになんだ、

小さいころからどうしても目立つのが嫌だった。

態度がでかいし、声が大きい、字もでかい、授業中には古賀に

話しかけるなと云われていた。

 

子どもには能登に着いたら今ここに居る、当分帰らないと

伝えればよいだろう。

昔外国から帰ってきたら迎えてきた息子にただ今と云ったら

返事もせず奥に引っ込んで、お父さん生きていたよと叫んでた。

 

いつも僕は変人扱いされていた。

兄も親父ももう死んじまったが、兄の使っていたペンネームは草伏村生、

つまりくたびれ損に生まれただ。

親父はブーゲンビルの生き残り、いつも水汲み係を引き受けていたと

戦友の人から聞いた。

親父だけがいつも生きて戻ってきたと。

 

誰かがやらなければならないことをやれ、と云われて育ったようなものだ。

そういう家系なんだろう。

親父もあにきも目立たない人だった、僕だけ目立つのが恥ずかしい。

そういうことで深夜こっそり家を後にするというのがふさわしいかな。

 

ああ、当分ブログは無しね、パソコンがあれば書くけど。