必要とされたい感 | モダンガールのやさぐれ道

必要とされたい感

 雨の日は心も雨模様です。
なぜだか憂鬱な気分になって、普段では考え込んだりしないことをやたらと考えたりしてしまうのです。

 ちょっと前に集団自殺が話題になった。自殺サイトで知り合った人々7人がワゴン車の中で一緒に自殺していたという話。あたしは別に評論家でもコメンデーターでもないので、こういう自殺の増加が社会問題だとかなんだとか話すつもりはない。

 自殺するということはとても勇気がいることだ。
なぜなら、あたしはどんなに辛くて、悲しくて、今が嫌になっても未だに、自殺しようと思ったことがないから。(したい気持ちになってもできない。)なぜ死ぬのが怖いかというと、自ら命を絶つという行為は一回やったら元に戻れないから。行き道があって帰り道のない、いわば終わりなき旅だから。それだったら生きているほうが全然いいじゃないかと思うのだ。

 それじゃぁ、なぜ彼らが一人で死ねないのか。死ぬなら一人で死ねばいいんじゃないのか。しかも、全くの他人同士が集まって死ぬのか。それはやっぱり寂しいというか、コイツらだけは少し、自分をわかってくれる。自分と一緒の境遇なんだ。自分は一人じゃないってことを感じたかったのかな。同じところにいる存在を心に置いておきたかったのかな。

 でも、あたしに自殺した人の気持ちを
「うん、うん、わかるよ。その気持ち。」
なんて言えない。
 
 ただ言えるのはみんな多かれ少なかれ寂しいんだ。
必要とされたい感。
家族に友達に恋人に。誰かあたしを必要だと言ってみて。
そしたら少し安心できる。