今日は、学校図書館とマンガについてお話しようかなと思います。
私は「マンガOK~」な、司書です。
司書によっては、「マンガダメ~」な方もいます。
先生にも、「マンガOK~」と「マンガダメ~」な方がもちろんいます。
特に、学校では、校長、教頭、教務、司書教諭(図書館担当)の誰かが、「マンガダメ~」な方だと、マンガは購入は難しいようです。
私としては、自分がマンガ好きなこともありますが、
1. 文章だけでは難しいことを、マンガでわかりやすく解説している事、
2. 日本ではマンガはとても身近である事、
3. 日本のマンガは世界でも高く評価されている事、
などなどあり、マンガも良いのではないかと思います。(もっともっと理由はありますが、大きく分けるとこんな感じで。)
また、読書の成長過程でも、
絵本
↓
幼年向け読み物
(「かいけつゾロリ」など、とても字が大きく、絵がたくさんあるもの)
↓
歴史マンガなど
↓
中・高学年向け読み物(青い鳥文庫など)
という流れがあるなと貸し出していると感じます。
中学年(3、4年生)くらいからマンガを読んでいるという感じです。ただ、大体、マンガだけでなく、マンガと幼年向け読み物とか、マンガと中・高学年向け読み物といった組み合わせで読んでます。
私的には、「ま、大きくなったらマンガだけじゃなく他も読んでくれるさ」って感じです。
最近では、各分野の入門書がマンガで発行されていたりして、簡単にその情報・知識を得るには必要なツールではないかと思うので、しっかりマンガを読む練習しておけば良いと思います。
と、いうのも、
マンガを普段読んでいる方は、お忘れかも知れませんが、マンガを読むにはコツがあります。
マンガの絵をどう見れば(コマをどう追っていけば)良いのか、台詞はどういう順番で読めば良いのか。
私たちは知らず知らずに実行していますが、初めてマンガを手にする子どもたちには、少々難しいのです。
何度も読んで、慣れると、ササッとマンガが読めるようになるのです。なので、あまりマンガも読んだことがない子は、読むのにとても時間がかかるようです。
2年生くらいで幼年向けの歴史読み物などを読んでいる子がいると、「歴史マンガはこうやって読むんだよ~」と一応レクチャーします。
マンガは、絵がメインなので、台詞等の字の大きさが、幼年向け読み物に比べると、ぐっと小さいです。そのうえ、文字数も実は多い。ですので、マンガで大分鍛えられた後は、中・高学年向けの読み物でも抵抗無く読めるのだと思います。
幼年向け読み物を読んでいる子たちは、字の大きさで本を選ぶ事があります。それも、あまりなくなるようです。
昔流行った、「読書力」という本でもマンガ10冊分=本1冊分ということで、マンガが必ずしもダメ~ではないということを書かれていたので(たぶん。うろ覚えだけど。)、どんどん読んで、読む力をつけて、で、小説とか読んでくれるようになれば良いなぁと、私は思うのです。
でも、さすがに、学校図書館で
「ONE PIECE買ってくれ~」
とか
「NARUTO入れて~」
とか言われても断りましたけど。
図書の購入の基準があり、教育委員会がチェック入れても怒られないものじゃないといけないので、
「無理!! 小説版なら入れてやる、どう!?」
と子どもと交渉する。
なので、映画版の小説は図書館に入ってて人気です。それでも、他の学校では、マンガダメ~な先生に「それもマンガだからダメ」と言われたところもあるようですが。
ちなみに、
「イナズマイレブン入れて~」
ってリクエストも、
「同じレベル5の『レイトン教授』なら小説があるから入れれる」
とかわしました。
ただ、ここに書いたのは私がマンガOK~なこともあり、利点ばかりなので、マンガダメ~な方からすると、良くないなぁと思われるかもしれませんね。こういうふうな考え方もあるんだよ~というのを参考までに。
ここまで長くなりましたが、
次回は、マンガダメーな先生とのエピソードを書こうと思います。
ちなみに、図書館に入れたレイトン教授↓
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物語の間にナゾトキもあるので、子どもたちにも人気です。