零細企業と消費税 | 崖っぷち社長の戦い

崖っぷち社長の戦い

会社存続の危機&自己破産寸前の状況から這い上がるある零細企業社長の戦いの日々を綴ります。

借金総額:個人・会社併せて4000万円超。家族とは別居し、家も車も失い、まさにどん底。数年後の復活を目指し、今の苦しみを忘れないよう、書いておきたい事を綴ります。

9月末から昨日まで、驚く程の受注が舞い込んでいる。色々対策はしたけれど、劇的に状況を変化させるほどの事はしていないので、ただただ驚くばかり。つくづく商売は難しい、、、


そんな中、今日は少し重いテーマが頭をぐるぐる回っていたので、ブログに書いてみようと思った。



消費税増税が決まり、政治SMSなどでは賛成派と反対派が入り乱れて凄いことになっている。


私のような零細企業にとって、消費税は非常に厳しい税制だ。法人税は利益が出ない限り納めなくてもよいが、消費税は巨額の赤字であろうがなんだろうが、納めなくてはならないからだ。


母体が大きく、社会的信用の高い企業であれば赤字でも資金調達の方法は数多くあるので納められるかもしれないが、資金調達力の低い零細企業にとって、消費税の納税は高すぎるハードルだ。


弊社は開業2年目から赤字に転じ、巨額の損失を出している。ここ数年の地道に積み上げた黒字では全くカバーできないレベルなので、法人税を納めるのは当分先になるだろう。


ただし、消費税に関しては問答無用で納めなければならない。ただ、弊社を含め、自転車操業の法人は当然払えるわけも無く、滞納する事になる。


「最初から消費税分をちゃんと別に確保しておくべき」と言うのは正論だが、それが出来る程余裕があればとっくにやっているという話だ。


特に小売業では内税方式の為、表示価格に消費税を含めているのだけど、日々他社との競争を続けていると、価格競争力を保つ為、その分を含んでいるという感覚が無くなってくる。設定できる限界の価格に消費税分を乗せると競争力が無くなるということがよくあるので、実際には価格そのものから消費税分を引いて販売しているようなものだ。


そして来年四月から消費税は3%上がり、8%になる。これは中小企業にとってはとてつもなく大きな重りとなるだろう。


10数年前に消費税が3%から5%に上がった時、自殺者が一気に増加し、去年までほとんど減っていないというデータがある。その多くは中小企業経営者だったとも言われている。


私は以前、究極に行き詰った時に、人生で初めて自殺を真剣に考えた事があるので、不幸にも自殺と言う選択肢を選ぶしかなかった方々の気持ちはよくわかる。正直、こればかりはそういう状況になったものにしかわからないものだ。


今回の増税でも、中小企業へのうまい救済方法を実施しない限り、更に自殺者は増えるんではないかと思っている。


ただ、いつも言うように行政を当てにしていてはいけない。自分の身は自分で守るつもりでいないと、どうにもならなくなってしまうから。


暫定的に今月から外税表示が認められているが、弊社でもそれを導入するかどうか真剣に考えている。来年の4月に即死しないよう、様々な手を打っていかなくてはいけない。


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