医療機器営業の仕事をしていたことがある。

医療機器営業といえば、闇金ウシジマくんのサラリーマンくん編を思い出す。

この業界で働いていた期間が一番、嫌な思い出が多い。
逆に言えば、この時期を思い出すことで
ちょっとやそっとのことでは動じない心強い思い出を手に入れたとも言える。

端的に言うと、仕事の中で対等な人間として扱われない。

完全なる主従関係の世界だった。

もちろん医療従事者、病院勤務者が主で
メーカー、卸業者などの企業側が従である。

ドラマや漫画に出てくるような高慢な態度の医者はたくさんいる。
しかし、それだけではない。

程度の差はあれ、病院勤務者は皆傲慢さを有している。
どんなにいい人であっても、どこかで主従関係を認識しており、
それは言葉の端々やちょっとした行動に現れる。

またこの頃嫌だったのは、医療従事者だけでなく、
メーカーや卸など企業側も腐敗していると強く感じたこと。

最初はこんなものかとも思っていたが
状況がだんだんわかってくるにつれ、

早くこの業界から逃げ出さなくてはならない

と思うようになった。

だが、そう簡単には逃げられない。
他の業界に行くのが難しいのだ。
医療業界であればいくつと候補があるが、
なかなか外でいい条件のものは残っていない。

完全に閉じ込められた。
このままではヤバい。
抜け出せなくなる。

あの頃の焦燥感は今思い出しても、ゾクゾクしてくる。

次回以降、いくつかのエピソードを思い出すままに書いて行くことにする。