本県にも甚大な被害をもたらした台風19号から1か月が経ちました。
各地では家屋や車などが流されたり浸水したり、大きな被害にあった人もいますが、“これから”に向けて進みだしています。
群馬で最も被害の大きかったと思われる嬬恋村。
新潟、長野県境にあり、群馬でも奥地にあるのでその被害もあまり報道されていませんが、1か月たったいまでも、災害の恐ろしさを残したまま止まっています。
国道144号。
この道は群馬と長野を結ぶ物流などの主要道路です。
台風でこの道と並行して流れる吾妻側が氾濫し、道や橋、家屋を飲み込み、流しました。
国道144号を西へ進むと、各所で片側相互通行になっています。
山側の土砂崩れがあったり、道路が崩落している場所が多いです。
嬬恋村をはしるJR吾妻線。
いまでも長野原草津口駅~大前駅間の運休が続いています。
復旧には相当かかるとのことですが、現場をみてその理由がわかりました。
土砂崩れとなっている箇所は万座・鹿沢口駅の手前。
斜面が大きく崩れ、線路の側面の土留めが崩壊、線路に覆いかぶさっている状態でした。
土砂だけなら取り除けばいいですが、コンクリートの塊なので、切って撤去するので相当時間を要しそう。
そして、再び土砂崩れが起きないように、山の斜面も崩れ防止工事が必要。
ただ、うれしかったのが、復旧に向けて動き出していたことですね。
復旧工事の準備が始まっていて、作業員の姿も。
山奥といえ、地域の交通機関ですので、利用者がいる以上復旧させないわけにはいきません。
国道144号はここまで。
この先の道は橋ごと流されてしまいました・・・
国道をはずれ、嬬恋村の山道を進みます。
人があまり住んでいない地域ですが、道が崩れ、危ない状態でした。
山道を進んでいくと、看板もなく突然道がなくなりました。
対岸の国道144号は流されてしまっています。
国が仮設道を作ったりして緊急の復旧工事を進めています。
まずは、走れるように直すようで、本格的な復旧には数年かかりそうですね。
キャベツの収穫が終わった嬬恋村。
1日でも早い復旧を願います。