9月3日(日) 31回目の釣行


涌谷、登米、仙台よりお越しの御一行5名様。チャーターとのご予約をいただき、私は初めてのことにビビって超低価格を提示してしまい、一人当たりにするとカレイ釣りより安い値段になってしまって、今にして思えばもっとふっかけるべきであったと後悔しきりなのです。


なのに、釣果は今シーズンNo.1の爆釣モード。今日のお客様は本当にラッキーでした。


特に今回のイベントリーダーの◯谷さん、船首の一段高いステージで薙刀ならぬジギングロッドを振りかざし、釣り座のチョイスかジグの選択か、シャクリのリズムかはたまた気合いの入れようか、何が幸いしたものか、一発目でドラゴン級を釣り上げて、その後はF4以下はお呼びでないと釣っては投げ釣っては投げの大乱舞。周りの皆さんは啞然とするばかり。まさに大谷劇場、独り勝ちの体でありました。



衣装がまた歌舞伎役者ばりに渋いシャレた格好だったりするのです。いまやアウトドアマン御用達、ワークマンコーディネートですかね?

もう何匹釣ったかなんて数えていませんが、20本は軽く超えています。

こんな状況なんで他の方々も20とは言わないまでも、2桁代のご様子。皆さん楽しそうに釣りに興じておられました。

奥様も◯谷さんに援助いただきつつドラゴンゲットでした。


今日は、朝の時合の時間が長くて私は8時過ぎまで大隆丸的操船術を続けておりました。ってなんぞや? とね。簡単に言えばソナーと魚探を見ながら魚群を追いかけるのですが、これが決まって釣果につながると実に爽快で船頭冥利に尽きるというものです。

魚探は、反応があれば必ず釣れるってものではないし、逆に反応が無くても釣れる時は釣れるので、あくまで参考なわけですが、反応があって釣れるとこれぞ魚探、文明の利器を使いこなした感半端なく、実におもしろいものです。

タチウオのように時合のハッキリした魚種においては朝と昼の時合どきはこれがビシバシ決まるのですが、中だるみの時分は反応あるのになんで釣れんの? とフラストレーションがたまります。なので私の場合、中だるみの時間帯はパラシュートアンカーを降ろして船のエンジンを止めて、ラヂヲやBGMを流しノンビリタイムとしております。椅子に腰かけてボーッとするもよし、タバコを燻らすもよし、いっそのこと船上パーティーを開くもよし、そのひとときはきっと皆さんの癒やしの時間になるでしょう。釣船がじゅまるはこれぐらいメリハリの効いたフィッシングライフを目指しております。

というお題目も本音を申しますれば、私も夜のオカズ分ぐらい釣りたいな、という隠しきれない願望がありますれば、これが具現化した多少こじつけが過ぎる考え方なわけです。ご乗船の皆様には船長が仕事をサボってるとお叱りをいただきそうではございますが、なにとぞ寛大なる心をもってご容赦いただきますようお願い奉ります。

で今日も、例によって底5シャクリを繰り返し、間違って引っ掛ったであろうマガレイと55cmのヒラメは狙って釣りました。狙って釣るってのもこれもしてやったりで気持ちいいもので、思わずニンマリ笑みがこぼれてしまうのです。タチウオに飽きたときには底5シャクリお勧めです。