自分を見失わないために | 知識の増殖曲線

自分を見失わないために

鬱。
できることならなりたくありませんね。

しかし、大学で学生を見ていると、精神的にまいってしまう人が本当に多いです。
これは恐らく大学に限ったことではなく、今の社会は、
鬱が発生しやすい構造になってしまったように感じられます。

自己啓発やカウンセリングが大流行りですが、
それもこの社会構造の一つの現れでしょう。

よく言われることですが、ここ数年で、社会の構造はがらりと変わりました。
社会、コミュニティの希薄化です。
そうやって「個人」が表出してくると、
どうしても「個」と「個」の関係でしか社会を見れなくなり、
私たちは自己言及の悪しきループに陥りやすくなってしまう。

大きな社会の中で、「個」を、
客観的に、抽象的に見られるようになってきた。
だからこそ、自分の出来なさを否応なしに感じ取り、
ますます悪い自己言及に陥る。

社会は大きな転換期にある。
そして、その中で人々はもがいている。
何とかせねばなりません。