フジコ・ヘミングのピアノ演奏
フジコ・ヘミングと愛猫
フジコ・ヘミングと愛猫
今朝のネットニュースでフジコ・ヘミン
グが亡くなったと報道された。
一瞬心が動揺したけど、９２歳と高齢だ
しお身体の具合は良くはなかったはずで
止むを得ない事実と思いなおした。
たまたまNHKのドキュメンタリーで見た
のはずいぶんと前。
猫だらけの部屋が写された。
ご自分の衣装の趣味もなかなか奇抜。
でもこの番組をきっかけとしてピアニス
トとして表に出るようになり、特にリス
トのラ・カンパネラが演奏されると一気
に日本中の人気をはくした。
先日載せたばかりの夢に出てきた会社の
先輩の話。
この人が似ているのだ。
フジコ・ヘミングに。
本人に言ったことはなかったけど。
ちょっとかすれた低い声で話す様子。
嘘のない本当のことしか口にしない性
格。（と思う）
フジコが若い時にヨーロッパの何処か
に下宿していた時、野良猫に餌をやっ
て住民から怒られたと読んで、
あれっ？これ先輩に似ていると一人
で笑ったことがある。
先輩は公団住宅に住んでいて、毎朝
野良猫に餌をやり自治会の人に非難
されたと言っていた。
先輩は音楽も好きでずいぶんと遅く
になってから練習を始めた。
通夜に伺った時カバーの掛かった電
子ピアノがあって、悲しみが込み上
げてきたことを覚えている。
親として面倒をまるでみなかったス
ウェーデン人の父親。
それが為に戸籍が何処にもなく渡航
するにも苦労したこと。
日本に来てからは猫の餌にも事欠い
たそうで、大変なことも多かっただ
ろうけど、後半世人々に認められ、
愛されてゆとりもでき、才能ある人
の辿る特異な、素敵な人生だったと、
私は心から羨ましく思う。
