EURO2024(VSスイス)※スパ爺総括記事です | La Gajitta dello Sport

 

EURO2024 決勝トーナメント1回戦(ベスト16)

アッズーリはスイス代表と激突。前半にフロイラー、後半にバルガスに失点を許し0-2負け。連覇をかけたアッズーリのEUROは終了。

 

 

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※おことわり

今回の更新ですが、試合に関することはほとんど書きません。というか、書けません。90分間にわたりずっと攻め込まれ、マイボールになってもまともなビルドアップ1つできず、奪われてはショートカウンターを喰らい続ける、これをマジで90分見せられただけですから。

 

今回は主に、代表監督であるルチアーノ・スパレッティ氏(以下スパ爺)について、思うところを殴り書きします。予め言っておきますが、かなりの長文です。誰かの暇つぶしになれば幸いです。

 

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■そもそも

スパ爺がアッズーリの指揮官に就任するってなった当時、僕は期待してましたよ。ナポリでスクデットを獲ったことが注目されがちだけど、個人的にはその前、ローマやゼニトで確かなキャリアを積みインテルを7シーズンぶりのCL出場に導いた実績があるってところが大きかった。確かな理念のもと、時間をかけてチームを作りまとめ上げていくそのスタイル、手腕には誰もが期待してたはずで。

 

結構前からスパ爺を代表監督に!って声は実は多かったけど、ナポリがスクデットを獲り、マンチーニがオイルマネーに目が眩んで退任した昨年夏のタイミングがまさに「今こそ!」だったと思う。それまで主導していたマンチーニも同じ布陣で戦っていたこともあり、移行は容易だったろうし。

 

スパ爺と言えば、基本布陣は4-3-3。

これはローマでもゼニトでもインテルでも、

そしてナポリでもそうだった。

自身が貫いているメソッドがあるんだろう。

(詳しくは専門家に聞いてね^^w)

 

ところがスパ爺が代表監督に就任して以降、アッズーリはEUROの予選を戦っていく中で結果があまり付いてこなかった。北マケドニアやマルタといった小国相手には問題なく勝てるものの、イングランドには完敗しウクライナには勝ち切れず、ギリギリの2位通過でEURO本大会出場が決まる。

 

誰もがとりあえず安堵したわけですが、

年が明け3月の親善試合が迫る中、

こんな声が聞こえるようになる。

 

「3バックをやるべきでは?」

 

理由は単純で、当時セリエA上位クラブのほとんどが3-5-2もしくは3-4-2-1(3-4-3)という3バックを基本布陣として戦っていることと、当時スクデットレースを独走していたのも3バックのインテルだったから。その他、今シーズンCL出場権を獲得した2位ミラン、3位ユーヴェ、4位アタランタ、5位ボローニャ、これらのクラブで3バックを採用していないのは2位のミランのみ(ちなみにミランからは1人も代表に選ばれていない)。

 

10年ちょっと前までは3バックというだけで珍しいと言われてたが、現在セリエAにおける3バック戦術はもはや最先端で効果的な戦い方のトレンドとなっている。そして実際に、こうしたセリエAのチームの躍進によって23-24シーズンはELを優勝したアタランタを筆頭に多くのUEFAポイントを獲得。次シーズンのCL出場枠も4から5に増えるなど、完全に復権したとは言えないまでも、その兆しは確かに見えてきたところだった。

 

特にインテルの主力選手にはイタリア人が多く(バストーニ、アチェルビ、ダルミアン、バレッラ、ディマルコ、フラッテージ)、インテルをモデルに3バックをやるのがEURO本大会におけるアッズーリの最大火力であると考えられていた。これには普段ライバル関係にあるミラニスタやユベンティーノでさえ納得せざるを得ない状況で、それほどまでにインテルが強かったってことですかね(ドヤ)。

 

そして迎えた3月の南米遠征

相手はベネズエラ、エクアドル

 

ここでスパレッティは(おそらく自身初の)3バックを試した。さすがにまだまだぎこちなさはあったものの、結果と内容という収穫が確かにあった。この南米遠征は2連勝で締めくくった。この時誰もが(スパ爺の柔軟性を称えた上で)本大会は間違いなく3バックで、スパ爺であればそれまでに形にするだろうと思ってた。

 

インテルのスクデットが早々に決まり、

シーズンが終了した5月。

話題はEURO一色に

 

「果たしてアッズーリは誰が選ばれるのか」

興味深々でござんしたね。

 

5月末になり、スパ爺は30人からなる

EUROの候補メンバーを発表。

ここからです、徐々に狂い始めたのは…

 

■招集メンバーに不思議な現象が

バレッラやバストーニ等、インテルの選手達が順当に選ばれているなか(アチェルビは怪我で離脱)、これまでボランチとして代表を牽引してきたロカテッリ(ユベントス)が落選し、昨年違法賭博の罪で1シーズン全く試合に出場していなかったファジョーリ(同じくユベントス)を招集。

 

名前を間違ったのか?疑惑があったものの、どうやらスパ爺の中ではボランチとしての序列はジョルジーニョ>クリスタンテ>ロカテッリだったことと、直近においてそこまでロカテッリがユーヴェでインパクトを残せていなかったことが要因だった模様。

 

ファジョーリのサプライズ招集については、最も大事なIHのポジションにおいて、例え試合に出ていなかったとしてもファジョーリの序列は決して低いわけではなかった。つまり他に誰もいなかったことが要因だと考えられており、ロカテッリとファジョーリはポジションが違うので比較対象にはならなかったってところか。

 

ただ、個人的に驚いたトピックが実は別にあって

3バックで臨むことを考えれば明らかに不必要な【本職:WG】の選手が多く選ばれているところだった。ザッカーニ、シャーラウィの2名は所属クラブにおいて3バック採用時、2列目やWBをやっていた記録はあれど、実績と呼べるものはほとんどなく、30人→26人に最終決定する際には落選の筆頭として考えられていた(少なくとも僕は選ばれないと思ってましたw)

 

その他、オルソリーニの名前もあったが、彼も本職はWGですが今シーズンのボローニャでは2列目を任されており、このポジションでボローニャをCL出場権獲得に導いたといっても過言ではないので、上記2人に比べて「3バック採用時での2列目としては」実績はあったかなと。

 

「うーん、何か変だな」

拭いきれないネットリとした何かが…

なんか頭の片隅に…

 

■EURO前

ちょいと不安を抱えながら、迎えた6月。

EURO本大会は6月中旬スタートなので、アッズーリは6月上旬にトルコと、そしてボスニアHとテストマッチを行う予定だった。トルコ戦のあとに最終26人を決定し、直前のボスニアHとの試合で最終調整みたいな、そんな流れだったと思います。

 

トルコ戦のことです。事件が起こりました。

4バックがまさかの復活(棒読み)

 

これを見た時、僕は混乱しまして色んな可能性を考えました。まず怪我人の影響。アチェルビとスカルヴィーニが怪我で離脱し、代替となるCBをまだ呼んでいなかったことで人数的に3バックをやるには厳しく、緊急措置として4バックで臨むしかなくなった。もしくはディ・ロレンツォorディマルコ、どちらかがCB扱いで「試合が始まったら実は3バックでした!」説などなど。

 

しかし、どう見ても普通の4バック。

こうなると、戦術や選手の動きの質云々ではなく、選手のスペック由来のお話しになってくる。

 

結果は0-0。見どころなんぞなかったですね。

性能の低さがモロバレする布陣です。これを誤魔化し、それ以上のモノに見せるのが戦術であり構成(3バック)だというのに…正直、本大会前の大事な時期に何を見せられてるんだろう?とかなり不安に。

 

トルコ戦のあと、ついに本大会に臨む

26人のアッズーリ戦士が発表されました。

 

■予想を大きく外す招集メンバー

期待通りガッティ(ユベントス)が追加招集されたものの、落選間違いなしと思われていたファジョーリ、ザッカーニ、シャーラウィがそのまま残り、一方でオルソリーニが落選していた。今にして思えば、この段階でその「予兆」があったと言っていいかも。

 

ただ、「どうしても本大会は3バックで臨んでほしい党」の自分としては、おそらく3バックをメインに、4バックは緊急時のオプションとして考えているんだ!ザッカーニもシャーラウィも、その際の駒なんだなきっと^^と予想したものです(笑)

 

実際、本大会前最後のテストマッチ(ボスニアH戦)では3バックだった。ダルミアン、ベッラノーヴァ、フラッテージの(元含む)インテル組の右サイドの躍動もあり、1-0というスコア以上に内容の伴った勝利。トルコ戦とは違い収穫が大いにあったことが個人的にうれしかったり…。4バックと3バック、ここまでの違いを見せておいて本大会で4バックはありえない、これでもし結果が出なければ仕方ない、そんな風に思ってた。

 

■EURO本大会(アルバニア戦)

昨年の8月から始まったスパ爺アッズーリ、とりあえずはその集大成として迎えた大事なEURO初戦。試行錯誤を繰り返し、4バックと3バック、どちらで戦うべきか、その見極めも済んだ。さぁアルバニア戦、3バックは当然、誰を起用するのかスパ爺は……

 

「守備は4バック、攻める時は3バックだじょ~」

!?

 

驚愕の事態に愕然とする全俺。3月の好感触だった南米遠征、そして失敗したトルコ戦に続き1つの解を見つけたボスニアH戦はなんだったのか。この試合、ザックリ言うとディマルコのやらかしによりEURO史上最速失点でスタートしたものの、その後バストーニとバレッラ弾で逆転。ディマルコのやらかしばかりが話題になっていたが、個人的にはまるで役に立ってないジョルジーニョとディ・ロレンツォの方が気になっていた。

 

勝ちはしたものの、圧勝しておきたい格下アルバニア相手に苦戦し、あろうことか終盤には失点級のピンチを数度作られる始末…。「ダメだ、4バックはダメだって…可変だとか紛らわしいのいらないから、シンプルに選手を使ってくれよ…」

 

■EURO本大会(スペイン戦)

運命のスペイン戦。戦前より巷では「ここ10年はスペインと戦う=絶対的にポゼッションされて支配されるが当たり前だったが、クロアチア対スペインを見る限りスペインはもうポゼッションスタイルではない。つまりイタリアがボールを持つ展開となる可能性が高い。」という予想がチラホラ…(えぇ、そうなの?根拠はないけどスペイン相手にボール持てるイメージがまるでないんだけど…)

 

アッズーリは(謎にまた)4バック…

その結果どうなったか

:過去類を見ないレベルで圧倒される事態に

 

アルバニア戦で超絶微妙だった右SBディ・ロレンツォが明確に穴認定され、ひたすらそこを突かれ続け防戦一方の展開。マイボールになってもジョルジーニョを経由した段階で彼特有の判断の遅さが仇となり、時間だけかかって何も生み出せない攻撃。そしてなぜかスパ爺は、ジョルジーニョはすぐに代えたものの、ディ・ロレンツォだけは最後まで引っ張っていた。

 

スパ爺とディ・ロレンツォ

何かあるのだろうか(後述)

 

結果は0-1負け。ただ、差は明らかにあった。これでアッズーリは最終節、クロアチア相手に負けなければ2位通過、という状況になる。

 

■EURO本大会(クロアチア戦)

スタメン発表フェイントを敢行するスパ爺。現地では4バックとして紹介されていたものの、ダルミアン、バストーニ、カラフィオーリの3バックにWBにディマルコとディ・ロレンツォ。ジョルジーニョを起用することで現れる弊害は相変わらずあったが、スペイン戦よりはやはり全然マシだった。

 

特にバレッラのサポートとダルミアンのカバーリングという武器を得たディ・ロレンツォが(この試合だけ)躍動。もともとエンポリ時代から攻撃的なSBとして知名度を上げた選手であり、ナポリでもそういう選手だったので、攻撃的なタスクを与えれば使いものになる。(とはいえ、攻撃性能で言えばベッラノーヴァの方が遥かに上なのも無視できないが)

 

試合展開については説明しなくてもいいかなと。

 

■グループステージを終えて

クロアチア戦後のレビューにもまとめたが、今一度。

グループステージ3試合を終えて、臨んだ結果は得られなかったかもしれないが、そんな中でも収穫はあった。主にディ・ロレンツォとジョルジーニョの扱いと、やはり3バックこそ今のアッズーリに最も適している点(だって素人目で見てもわかる結果が出ちゃってる)。

 

この3戦を経て、まだ選手達を混乱に陥れるようなシステム変更(4バック)をしようものなら、次のスイス戦で絶対に負ける、それどころか、最も大事であるW杯の予選にまでその影を落とすことになる

 

いやでも、さすがにこのグループステージを見て、

ベスト16で4バックはやらないだろう。

いやさすがにそれは…

 

■スイス戦

そして迎えたスイス戦、何が起こったのか簡単に

 

4バックをまたやってる…。可変でも何でもない、シンプルな4バック…そしてこの試合は今大会のワーストゲームとなった。スイスの統率されたライン押し上げ&スペースを潰しながらのプレッシングに文字通り「何もさせてもらえなかった」アッズーリは、ビルドアップすらまともにできないどころか、試合中に何1つ修正されないまま2点を奪われ無様に散った。

 

本当に普段見ている、

ビッグクラブ対プロビンチャの様相だった

 

御馴染みの解説者(Hさん)も

「こういう種類の悲しみとともに幕を閉じるとは思ってなかった。無念。」「それにしても、びっくりするくらい何も起こせなかった。びっくりした。」と唖然するに留まった。金曜日のカルチョ2020…何を話すんだろう…

 

攻撃してなんぼ、守備に難ありのディ・ロレンツォが右のSBに入り90分のフル出場を果たし(てしまい)ボールを持っても自信をもって詰め寄られテキトーに前に蹴るの繰り返し。左で起用できるものの実はあまり得意ではないダルミアンの適応力は見事だったが、こういう押し込まれる展開でこそ発動させたいバストーニの攻め上がりは担保になる仲間がマンチーニ(笑)とディ・ロレンツォであることで全く披露できず。

 

最前線のスカマッカどころか、サイドに張るキエーザ、シャーラウィ(笑)にボールが届くことがそもそもレアケース扱いとなり、スカマッカはそのデカさだけでなんとか存在感を保っていた(この選手、マジで裏抜けもポストプレーもできないんだな^^;)

 

キレるバレッラ、浮遊するクリスタンテ、そして

ボランチを任せられ混乱するファジョーリw

(それでも何本かキーパスは出していた)

 

先発メンバー選び、そして起用法、交代策、1試合において考えられる全ての【失敗】をフルコンプする監督もある意味珍しいかもしれない。召集した面子を駆使して考えられる最もしょーもない失敗をしてこい!とでも指示されてたのか…?スパ爺はある意味伝説になったことだろう。

 

■まとめ

今年に入ってからのスパ爺の行動を見ると、

何点かわかったことがある。

 

「3バックをやれ」という風潮に耳を貸しはすれど、状況が悪化すればするほどやはり自分が築き上げたキャリアと実績にしがみつく。つまり、例えそれが「悪いもの」だと理解はしてても変更することを良しとはできない。そのために、選手個々の適正ポジション、適正プレーに配慮するなんてことは絶対にしない。自分が動かしたいように選手を動かすために、どうすればいいのかを考える監督であること。

 

そしてディ・ロレンツォ重用に代表される、異常なほどの固執癖。結果としてディ・ロレンツォは4試合を通してあれほど批判の対象になっていたというのに全試合フル出場を達成している。同じように全試合フル出場を達成したのはバストーニとドンナルンマだけだ。なぜこれほどまでに全く役に立たないディ・ロレンツォに拘るのか、考えられる理由は1つしかない。

 

ナポリという決してビッグクラブとは呼べないチームで、共にスクデット獲得という奇跡を起こし、そうして築き上げた絆&信頼があるからだろう。(ディ・ロレンツォはナポリのキャプテン)

 

以上のことを踏まえたうえで、

ハッキリと言っておくことがある。

 

イタリアという国を代表する監督として、

最も監督をしてはいけないタイプだ

 

コンテと一緒だね。でもまぁコンテの場合、それ以上に強烈なパーソナリティで代表でもチームを無理矢理引っ張ってましたけど。

 

これまで当ブログを通して何度か叫んでるけど、(個人的に思う)代表監督として求めることは、決して自分中心ではなく、国内外含むトップリーグにおいてイタリアのチームの、イタリア人選手のどういった特性が国際舞台で通用しているのかを見定め、それに沿ってチームを構築していくこと。

 

今回で言えば上にも書いたけど、実際にイタリアのチームは3バックを駆使し国際舞台で成功している(結果として出ている)。特にインテルの功績が目覚ましいので、インテルの選手を中心に据え、インテルをモデルにチームを作るべきだった。

 

再度コンテの話をするけど、コンテも2016年大会ではユーヴェの選手を中心に3バックで戦っている(主にブッフォン、ボヌッチ、キエッリーニ、バルザーリ、ピルロ)。結果は惜しくもPK戦でドイツに屈しベスト8敗退だったが、確かに当時のアッズーリは魅せてくれた。

 

話戻ります。

インテルをモデルにチームを作った上で、適正ポジションにシンプルに戦力を充てる。これが最も必要なことだった。ディ・ロレンツォとの絆に拘り同選手を右SBで起用する場合じゃないのはわかるはずで、どうしても彼を起用したいのであれば右WBだ。

 

ポジション毎で言えば、まずボランチだ。

ジョルジーニョに絶大な信頼を寄せていたのはいまだに謎だが(まさか元ナポリだから!?)、自分達でボールを保持するのが技術的に困難であるとわかった段階ですぐに代えるべきだった。ジョルジーニョに局面を打開できるキレやテクニックはない。ロカテッリ…

 

WGの選手なんぞ呼んでる場合でもなかった。ザッカーニはクロアチア戦で値千金の同点ゴールをマークしたものの、スイス戦では秘密兵器のように投入され秘密のままその生涯を終えた。シャーラウィに至っては説明不要だろう。「やっぱりなw」という感想しかない。

 

これも上述したけど、ビルドアップできないほどマズイ展開になった時こそ活きるのがバストーニやカラフィオーリの攻め上がりだ。今の時代、CBに求められる性質はもうそういう次元まで来てる。守備能力抜群のボンジョルノを結局1分も出さずに、なぜバストーニをCBとして縛り続けたのか。いくら現行イタリアNo.1DFだからと言って、何でもできるわけじゃない。

 

■試合後の話

こうして失態を晒したスパ爺は試合後、

思わぬ発言をして注目されている。

 

辞任はしないという意向を示した上で、

1つのクラブを名指しで批判したのだ。

 

「インテルはスクデットを早い段階で獲得したが、(バレッラ、バストーニといった)選手達にはまだEUROがあることを忘れずに気を抜かないでほしい、そうシモーネ・インザーギ監督に確認した。しかし、インテルの選手達はメンタル的に問題を抱えていた。」

 

…は?怒

 

つまりスパ爺は、今回の失敗の原因はインテルにあると…?これほどまでに清々しい責任転嫁が過去にあっただろうか。ふざけるなと言いたい。

 

確かにディマルコのやらかしもあったし、もっと言うとシーズン終盤戦、スクデットが決まった後のバレッラなんかは気の抜けたプレーをする場面がチラホラあったが、そういうのを含めて指導するのがおめーの仕事だろーが。

 

しかも今大会、イタリアが奪ったゴールは4試合でわずかに【3】だが、その内2点を決めたのはバレッラとバストーニだぞ?もしアルバニア戦彼らのゴールが1つでもなかったら、アッズーリはグループステージ敗退してたんだぞ?一体どういう思考回路してんだ?

 

もう1つ言ってやるよ。

3月の南米遠征から今回のスイス戦まで、

 

VSベネズエラ 2-1勝ち(3バック採用)

VSエクアドル 2-0勝ち(3バック採用)

VSトルコ 0-0ドロー(4バック採用)

VSボスニアH 1-0勝ち(3バック採用)

VSアルバニア 2-1勝ち(4バック採用)

VSスペイン 0-1負け(4バック採用)

VSクロアチア 1-1ドロー(3バック採用)

VSスイス 0-2負け(4バック採用)

 

3バックと4バック、ちょうど4試合ずつだな。

 

4バックを採用し勝ったのは格下アルバニアとの一戦だけで、その試合の内容も手放しで喜べるものじゃなかった。さらに言うと、アルバニア戦以外で4バックを採用した試合は全て無得点で終わってる。

 

3バックを採用した4試合は一度も負けてない。

それどころか、全試合で1点以上ゴールを奪えている。

 

こうまでハッキリと数字で出てるというのに、

偶然とでもいうつもりか?

インテルを批判するのか?おい?

 

どうやら辞任はしないようだが

(今後どうなるかわからないけどな)

ハッキリ言わせてもらいたい。

 

スパ爺、このままではあなたは近年最悪の監督として名高いヴェントゥーラと同レベルかそれ以下の監督だ。次に予定されている代表戦、9月に行われるネーションズリーグ(VSフランス戦)で変わらず4バックで臨んで5-0くらいでボロクソに負けてもらいたい。そうでもしないと、見切りをつけれないだろ?