2年ぶりくらいでしょうか、何となくいつも良くしてくれる店長の顔と、毎回気分で異なる絵をかいて出してくれるカプチーノが見たくて、久しぶりに行ってみました。
まずはスパークリングから、
ルイオ プロセッコ・スペリオーレ スプマンテ・ブリュット ヴァルドッビアデーネ DOCG
ヴェネトのプロセッコです。スプマンテとしては、酸味、果実味ともしっかりしています。
プロッツア ブラックエディション スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ・スペリオーレ DOCG 2014
ロンバルディアのネッビオーロのワインです。香り、果実味、渋みともしっかりしており酸味とのバランスも良く、透明感のあるワインです。味がしっかりしていると思ったら、陰干しブドウを使っているとのことですが、その割には、香りは若めで干し葡萄のニュアンスはほとんどありません。
パルメント・コンスタンツォ ネロ・ディ・セイ エトナ DOC ロッソ 2015
シチリアのネレッロ・マスカレーゼ主体のワインです。香り、果実味とも十分で、酸味は中くらい、強めの渋みもなめらかでバランスが良く、上品でエレガントなワインです。
ヴァルファッチェンダ ロレート、ロエロ DOCG 2017
ピエモンテのアルネイスのワインです。見た目は白ワインですが、味の方は結構渋みがあり、オレンジワインの造りであることがわかります。アンフォラ造りのオレンジワインと違って、香りは結構華やか、果実味もすっきりとして酸味もあります。アンフォラ造りのものほど濃度はありませんが、どちらかといえばオレンジワインに馴れている人向きです。
ナポリーニ モンテファルコ・サグランティーノ パッシート DOCG
ウンブリアのサグランティーノのワインで、パッシートらしい甘いデザートワインです。
辛口のサグランティーノのワインは渋みが強くて苦みを感じるくらいのいかにもフルボディという感じですが、こちらは干したことによりそれが弱まるのか、干し葡萄や干し杏子のような熟した果実感とともに甘さと渋みのバランスが整っており、甘さがくどくない上品な味わいとなっています。白の甘口ワインに飽きた向きには、渋みはありますが、この赤のワインもいいのではないでしょうか。
イル・モンティチェッロ パッシート・デイ・ネリ リグリーア・ディ・レヴァンテ IGT 2016
ピエモンテの南、リグーリアのヴェルメンティーノ主体のパッシートです。
色は濃い琥珀色ですが、マスカットと柑橘系の香りが混ざり、口に含むと微かな渋みとともに干し葡萄の熟成した香りのする複雑な味わいを持ったデザートワインです。
イタリアワインは多様できちんとラベルを読まないと何者かわからないし、価格も見た目からは想像がつかないので、試し甲斐があります。
このお店は、グラスワインとしていわゆる安旨ワインも出していますが、適当に希望を言うと、もっと上等なワインも開けてグラスでくれるので、本当に楽しめます。今回も後になってみてみれば、6つの州のワインをいただいていました。
最後にカプチーノをいただいて、どうもごちそうさまでした。