コルテ・サンタルダ アガテ 2017 | 瓢箪仙人のブログ

瓢箪仙人のブログ

ネットで調べてわかったこと、自分が飲んだワインの感想の備忘録としてのひとりごと。自分自身の備忘録となるとともに、読者の皆様の参考になるような情報提供となるよう、努めていきたいと思っています。('21.11.12. 東京都小金井市 ジュウガツザクラ)

Corte Sant'a  Agathe 2017

 

イタリア・ヴェネト、 使われている葡萄はヴェネトのコルヴィーナの陰に隠れたモリナーラという補助的品種のロゼワインです。色のあまりの濃さに目が留まりました。

 

 

表のラベルは桜色でまさにロゼという感じですが、文字からは何者かさっぱりわかりません。

 

 

裏ラベルには一通りの情報がそろっており、ヴェローナ ロザートIGT、品種はモリナーラ、アンフォラ造り、マセレーション、ノンフィルタ、ビオディナミ、造り手はカメラ-ニ・マリネッラでしょうか。

 

 

キャップシールは、梨地の金属光沢がきれいなもので、名前だけ、穴は2つです。

 

 

ノンフィルタだけあって澱が瓶に付着しています。瓶熟も多少しているのでしょうか。しかし、瓶の置いている向きは横向きで、いつも表ラベルを上に置くようにしている自分のやり方からすると違和感があります。

 

 

ワインの色はやや桜色がかっていて、赤ワインとは違う感じもしますが、何も言われずに出されれば、これはやはり赤ワインでしょう。ブルゴーニュのワインの中にはこれよりも色が薄いものは結構あると思います。

 

 

開栓直後にまず感じたのは、梅干しのような甘酸っぱい香り、引き続き、甘い香りではないのですが、ストロベリー、ラズベリー、そしてよく熟したチェリーが混ざったような複雑な香りがし、フルーティな酸味と濃いめの果実味のバランスがよく、微かに草臭い香りがします。シェリーやキノコのような熟成香や舌を刺すような雑味・苦みはなく、後味には軽い渋みと石灰感、酸味が残ります。

時間がもっと経つと草の香り、渋みが増し、あたかも色の薄い赤ワインのようになり、香りの方も後味に微かに桃のような甘い香りがでてきます。

 

ブラインドで飲んだら、これがヴェネトのロゼと言い当てるのは、相当の物知りでしょう。そういう点では、ブラインド飲み会に持ち込むのはありかもしれません。もちろんフルボディの赤ワインのように脂っこい肉に合わせることもできると思いますが、他のアンフォラものと同様に味の主張を楽しむべく、生ハムやチーズ、鶏のから揚げなどをちびちびやりながら飲むのが良いという感じです。イタリアワインとしては安い方ではないのですが、この造り手のリパッソやアマローネも飲んでみたくなりました。