野球部の伝統、ここに終わる

昨日、鶴見工業高校野球部のドキュメントを観た。

６４年の歴史に幕を閉じる年。

３年生だけの１４人のチーム。負ければすぐに解散。
部員たちは明日も練習をしてきたグラウンドにまた戻ってきたいと思い、大事にグランド整備をする。

迎えた甲子園予選一回戦。会場にはたくさんのOBがたくさん来ていた。その中には、甲子園に出場経験もある人がいた。OBの願いは一つ。何とか勝ってほしいというものだった。

ショートには怪我をおして試合に出た選手もいる。

試合途中にはヘッドスラディングをして指を脱臼した選手も痛みに我慢して守備に戻る姿もあった。

しかし彼らの頑張りにもかかわらず、試合は結果には負けてしまった。選手はロッカールームで泣き崩れていた。監督も彼らの頑張りをねぎらっていた。

彼らが帰る時、ロッカールームの外には試合を見に来たOBなど２００人が最後まで選手を見送ってくれた。

選手は、自分たちは孤独ではない、たくさんの人に支えてもらったのだと知り、充実した顔で学校へ戻った。

これからの彼らの新たな道にはどんなものだろうか。

実にいいドキュメントであった。