渋谷東映の特別上映で「マジンガー Z対デビルマン」と「マジンガー Z対暗黒大将軍」を見てきましたよ。


DVDで繰り返し見てるが、スクリーンだと大画面を意識した構図が映える。


両作ともバトルに次ぐバトルだが、普段「暗黒大将軍」の影に隠れがちな「対デビルマン」が、凄ぇ面白ぇな!というのが再発見だった。


「対デビルマン」にはDr.ヘルと、あしゅら男爵が出てるのが大きい。


あしゅらとヘルの


「ああっ、Dr.ヘル、マジンガー にやられておいたわしい」

「うるさいバカもーん!」


みたいな会話が面白かったですw


あとデーモン族の所に来たDr.ヘルに対して魔将軍ザンニンが「何だお前ら、帰らないと殺すぞ」って言ってて、「あ、帰ったら殺さないんだ』と、後からジワジワ来ました。


2作続けて見て思い知ったのが、あしゅら男爵の「愛され度数」だね。


あしゅらは「対デビルマン」に出ていて、「対暗黒大将軍」には出てないんだけど。


やっぱ、あしゅら男爵が画面に映ると一気に画面の熱量が上がる。

凄いキャラだよ。


一方の「暗黒大将軍」は、マジンガーZが追い詰められ追い詰められて、もうダメだ!って時にグレートマジンガー が登場するカタルシスが売りだから。


何回も見て知ってると、話に捻りがある『対デビルマン』の方が面白いかも。


とは言え、「マジンガーZ対暗黒大将軍」も、いまだ全国の50歳児のハートを鷲掴みにする傑作なので。


この映画のバランス感覚は絶妙でしたよ。


この映画、マジンガー Zに与えられたハンデが上手くて。


Z圧倒的な「数の差」で押される上に。

甲児くんは大怪我をした弟シローの為に、大量輸血して絶不調。

さらにZの機体は、充分な修理が出来ずに再出撃と、なるべく弱く見えない様に、ハンデが配慮されている。


そんな不利な状況でも、マジンガーZはやられっ放しではなく、実はかなりの戦闘獣を倒している。


それが皆、弱点である『戦闘獣に付いている人間の顔』を狙って倒しているのだ、


アムロと同じく、兜甲児もマジンガーのパイロットであると同時に、天性の狩人である事がわかる。


そして「グレートは何故、ギリギリまで現れず、もっと早くZを助けに来なかったのか?」という部分も、思い出して欲しい。


映画の冒頭の雷はサンダーブレークの最終調整。

すなわちグレートは最後の最後まで、その機体を調整していたのだ。


オマケだが、この映画では、ミケーネ七つの軍団の中で最強で、グレートマジンガーTV本編では強すぎて出番が殆ど無かった悪霊型戦闘獣のダンテを、なんとボスボロットが倒している。


やるなボス。


ちなみにダンテの声はTV版の鉄也さんでござるよ一休さん。