近年になく、「日本公開まで待たされた映画」
「ザ・フォーリナー 復讐者」。
IRAによるテロで娘を殺されたジャッキー・チェンが。
死んだ目で元IRAの北アイルランド副首相、ピアース・プロスナンの元に「犯人を教えろ」とやってくる。
軽くあしらうプロスナンですが、ジャッキーが元特殊工作員だったので。
手作りの爆弾で、ドッカンドッカン事務所や別荘を爆破されて大弱り、という映画ですが。
しつこく粘着するジャッキーは、プロスナンの用心棒を1人づつ、一作目「ランボー」の様な特殊部隊仕込みのテクニックで片付けて、ワンサイド・ゲームかと思われますが。
そんなプロスナンの策士ぶりというか、保身ぶりが、なかなか見事。
下衆な事してるのに下品ではなく、さすが、W主演というか、「いやプロスナン、ジャッキーと戦ったら、ひとたまりも無いだろ」という前評判を覆す、名悪役ぷりでした。
ミステリーと政治劇が絡まった濃厚な復讐譚。
これは面白い!
予想より派手な格闘が沢山あったのも良かった。
アイルランド問題について軽く予習して行った方が、ピアース・ブロスナンの狸親父的な策略を、より楽しめますよ。