俳人正岡子規(1867~1902)の命日「糸瓜(へちま)忌」の19日、子規の出身地・松山市で、外務省と欧州連合(EU)が主催した「日EU英 語俳句コンテスト」(朝日新聞社など後援)で最優秀賞に選ばれたルーマニアの高校数学教師エドワルド・ツァラさん(41)の歓迎式があった。ツァラさんは 「新しい俳句の世界を開拓した子規が松山にいたということを、世界中の人に知ってほしい」と話した。

 英語俳句は五七五の音節に合わせた英文の3行詩。コンテストは、ヘルマン・ファンロンパイEU首脳会議常任議長が俳句愛好家という縁で、今年初めて開かれた。「日本と欧州」をテーマに募集すると523句が寄せられ、4月の日EU定期首脳協議の際に最優秀賞が発表された。

 ツァラさんの作品は「Unfolding a map/the cherry petals connect/Europe and Japan」(地 図を広げると/幾片(いくひら)の桜が結ぶ/欧州と日本=外務省訳)。「旅の道連れに広げた地図の上に落ちてきた桜の花びらが、欧州各地と日本の架け橋に なる」という思いを込めたという。(藤橋一也)

http://www.asahi.com/culture/update/0920/OSK201009200017.html