巨大壁画「明日の神話」の設置作業が、報道向けに公開された=17日未明、東京・渋谷、越田省吾撮影
故・岡本太郎(1911~96)が残した巨大壁画「明日の神話」。その恒久設置工事が17日未明、いよいよ最終段階を迎えた。JR渋谷駅と京王井の頭線渋谷駅をつなぐ渋谷マークシティの連絡通路で、作品中央の骸骨(がいこつ)を描いた部分がはめこまれ、全容が整った。
原水爆を題材にした幅約30メートル、高さ5.5メートルの超大作。68年から69年にかけてメキシコで制作された後、行方不明になっていたが、03年 に発見され、幻の代表作と話題になった。恒久設置場所を巡り東京都渋谷区、大阪府吹田市、広島市が誘致合戦をしたが、今年3月、渋谷区に決まった。
工事は10月2日に開始。14枚に分かれたパネルのうち、核となる2枚を残すだけになっていた。作業は通行を避けて深夜に進められ、報道向けに公開された。一般公開は11月17日からの予定。
http://www.asahi.com/national/update/1017/TKY200810170047.html