文豪を楽しむ/時を超え、あの時代に—歴史・時代小説
[掲載]2007年10月26日朝刊
読みたかったのに読み通せなかった世界の文豪の代表作——。なじみにくかったあの本を苦い思い出にしてしまう前に、次々と生まれている新翻訳を手にとってみませんか。「翻訳新世紀」といってもいいぐらい、魅力たっぷりです。とっておきの物語の新訳を紹介します。
第2特集では、秋の夜長にじっくり味わう歴史・時代小説をご案内します。夜空の月を楽しみながら、時を超えて、想像力の翼を伸ばしてみませんか。
◆第1特集 翻訳新世紀—新訳で文豪を楽しむ
◆第2特集 時を超え、あの時代に—歴史・時代小説
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- 国家語る政治家の必読書 野口武彦さん
- 大佛次郎『赤穂浪士』は1927年の作。忠臣蔵物時代小説の先駆けであるだけでなく、いまだに最高峰といえる。誰でも知っている史実に「次に何が起こるか」の期待を持たせる手腕は抜群。講談………[記事全文]
- [評者]野口武彦さん(文芸評論家)
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- 江戸時代観、ぐっと拡がる 田中優子さん
- 隆慶一郎の『吉原御免状』は江戸時代の再評価が始まった1986年に出た作品で、当時はここまで遊廓(ゆうかく)と遊女を正確で具体的に描いたものはなかった。主人公の誠一郎が吉原に入って………[記事全文]
- [評者]田中優子さん(法政大教授)
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- 噺に使いたいヒントもらう 立川談四楼さん
- 入門と同時に師匠の談志が言いました。「吉川英治の『新・平家物語』と『三国志』を読め。読まないと弟子として認めない」こりゃ大変だとばかりに読み始めたのですが、どちらも大部、てこずり………[記事全文]
- [評者]立川談四楼さん(落語家)
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