マーくんの、車いす旅にっき

マーくんの、車いす旅にっき

いままで訪れたところを紹介しながら、感じたことを気楽に書いていきます。
不定期更新になりますが、よろしくお願いします。

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トンネルビューの展望台からどんどん下って、

渓谷に出ると、

そこは1020メートル以上の切り立った断崖や

氷河が削った岩山に囲まれていながら、

谷底とは思えないほど広々とし、

道路に沿って流れる川のせせらぎや

降り注ぐ木漏れ日は心地よく、

クロクマ、ミュールジカ、シマリスの

生息地でもある緑豊かなところでした。

ヨセミテ3

ヨセミテ観光の拠点、渓谷の終着地ビレッジには、

アメリカ有数の観光地らしく、

森林の中に宿泊施設やレストラン、ショップなど、

多種多様なゲストサービスが充実しており、

たくさんの人たちで賑わってました。



どのお店も人でいっぱいで、

とくにレストランは車いすで移動するのも

スムーズにいかないぐらい混み合っていたのですが、

一歩外に出れば、

きらめく陽光とさわやかな風が

一瞬のうちにリラックスモードにしてくれて、

巨大な岩肌を目の前にしながら、深呼

吸したときの空気のうまさは格別でした。

ヨセミテ4

日本にも似たような場所はあるでしょう。

でも、似て非なるもの。

ヨセミテしか味わえない自然の豊かさと大きなスケールがあり、

訪れる者を感動させずにはいかない魅力に満ちあふれています。



実は、ここには2度来ていますが、

このときの感動が私の足を2度も運ばせてくれたのかも知れません。


初めて訪れたときは、寄り道程度のたった一泊の滞在でした。

それでも大自然から受けた圧倒的な衝撃は今も忘れません。



2軒長屋のバンガローに宿泊し、

隣から日本語と赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました

翌朝、玄関先で挨拶した際に、

一泊だけの私たちにもったいないと話してくれましたお隣さんは、

一週間滞在するというのでした。

それを聞いて、次は連泊したいと思いましたね。


それから約10年後、私は仲間に誘われて再訪問を果たしました。

2度目ともなれば、最初のときの感動には及びませんでしたが、

ヨセミテならではの雄大な景色を目にすると、

自分の小ささを感じるとともに、

勇気づけられるそんな感情がわいてきました。


10人ぐらいで、一軒の貸別荘に3泊したのですが、

とても楽しかったですね。

日中は公園内の絶景ポイント巡りとビレッジでのショッピング、

夕方からアメリカの友人が用意してくれた

食材で食事の準備にとりかかり、

毎晩、宴のような時間を過ごしました。


ヨセミテ5

食後にふたたび外へ。

別荘周辺を歩くだけですが、外灯はほとんどなく真っ暗で、

ときおり風にそよぐ枝葉の音や

フクロウの鳴く声がかすかに聞こえる程度の静寂さ。

これもまた日常では味わえない五感が研ぎ澄まされる体験です。



駐車場のような少しひらけたところまで出て、

ふと見上げれば、満天の星が降り注いでいました。

わぁ~!
あまりの素晴らしさに、私は息を呑んだ。


ヨセミテ国立公園のゲートから、

しばらく走った先のトンネルを抜けたとたん、

トンネル前の車窓とはまったく違う別世界の、

私を驚嘆させたその絶景が

いきなり目に飛び込んできたのです。


トンネルビュー2

そこが

ヨセミテでも有名なトンネルビュー展望台でした。



深々とした森に覆われた渓谷に、

約1000mの高さでそびえ立つ世界一の

花崗岩の一枚岩エル・キャピタン、

ヨセミテを象徴するハーフドーム、ブライダルベール滝、

氷河によって形作られた

素晴らしい自然の造形美は圧巻のひと言。


まだヨセミテの入口であり、

渓谷の奥にはさまざまな施設が集まる

ビレッジがあるにもかかわらず、

人工物が一切見えない工夫により、

岩山の陰から今にも恐竜が出てくる

気配さえ感じてしまいそうな壮観に目を奪われ、

アメリカ大陸の大きさを感じずにはいられませんでした。

トンネルビュー1

カリフォルニアの東にあるシエラネバダ山脈の

中央に位置するヨセミテ国立公園には、

ロサンゼルスから向かったために7~8時間の道のりでした。


大都会ロサンゼルスを抜け、

カリフォルニアの太平洋沿岸に伸びるコースト山脈を超えると、

南北に細長い平坦なセントラルバレーに出ます。


正確には四方の山脈に挟まれた谷ですが、行けども行けども、

乾燥した牧草地の景色がほとんど変わらない大地、

ときおり小さな町があるぐらいで、

一本道をただひたすら走っているだけに感じるところです。


何の気なしに車窓を見渡してみたら、

360度、地平線まで何もなく真っ平らではありませんか。

360度の地平線を初めて見た私は、

大陸の大きさに感激するとともに、

仲間がいるから、レンタカーでアメリカを

走っているからこそ体験できたこの瞬間に感謝しました。

セントラルバレー

6時間近くかかって、

ようやくシエラネバダ山脈の山並みが見えてきたのですが、

途中、昼食や休憩をとるため、小さな町のレストランや、

牧草地帯にぽつんとある一軒だけのドライブインに寄りました。


日本人観光客は絶対来ないだろうなと思うような

地元の人しかいない寂れたところばかりで、

数人の日本人が珍しいのか、

店に入るたびにギョロッと見られて、

一瞬ひるみそうになりましたが、ドアを開けてくれたり、

優先的に対応してくれたりされると、

しだいに素朴で心優しい人たちが多いことに気づかされました。


また、どんな小さなお店にも車いす

専用の駐車スペースはありましたし、

男女兼用トイレが一つしかなかったとしても、

手すりはしっかりと付けられていました。


初めてアメリカへ渡った25年ぐらい前のことです。

かなり簡易的だなとは思いつつも、

配慮が行き届いた環境に驚きました。

それが当たり前だったんでしょうね。







ロサンゼルスに来ると、必ず行きたくなるもう一つの場所が、

言わずと知れた高級住宅街のビバリールズ。

ここもまた、私たち日本人の感覚からすれば、

現実離れしたテーマパークのような要素がたくさんあって、

興味は尽きません。


ハリウッドからビバリーヒルズへ向かうサンセット通りを走っていると、

両脇から映画の看板やハリウッド俳優などの

大きな写真が目に飛び込んできて、

それだけでも気分は高揚してくるのですが、

一番の目的は、やはり高級住宅地を見てまわること。



大通りから逸れて高台へ上っていく道に入っていけば、景色は一変、

木々が覆いしげって薄暗いほど閑静な高級住宅地になるのです。



大富豪やハリウッドスターの大豪邸が点在しているというだけに、

どこも高い塀などに囲まれた豪邸ぞろいで、

その中をうかがい知ることは一切できませんが、

広々とした敷地にはプール付きのどんな家があって、

どんな人たちが住んでいるのかと、

おのぼりさん的な私たちの想像力を最大限にかき立ててくれます。

ビバリーヒルズ1

ビバリールズでセレブな気分を味わうには、

ロデオドライブもいいですね。

有名高級ブランドショップが建ち並ぶミラノの

モンテ・ナポレオーネに行ったときと同様に、

車いすで歩くと、場違いな気恥ずかしさはありましたが、

さらに洗練された街並みにまるで映画の

セットの中に迷い込んだような感覚になり、とても不思議でした。


記念にとショップを覗いてみるも、手が出せる手ごろの物は何もなく、

ただストリートを行ったり着たりするだけに終わりましたけど、

ハリウッドスターも訪れるそのおしゃれな雰囲気と

セレブ感にどっぷり浸かりました。


近くには、映画「プリティー・ウーマン」に出てくる5つ星の

ビバリーウィルシャー・ホテルがあり、

費用をかけない旅行しながらも、一つは贅沢をしてみようという話から、

憧れのビバリーウィルシャー・ホテルに、

一度だけ泊まったことがあります。


ビバリーヒルズ2

普通のレンタカーで乗り付けたのですが、玄関からして別世界で、

ロールスロイスがなにげに停まっていて、

きらびやかに着飾った人たちが出入りして、

ロビーに入れば高級感に包まれました。


部屋に入ってから、さらにびっくり。

ウェルカム・フルーツが置かれてあったのです。

ベッドや調度品の高級感はもちろんこと、

大理石の広いバスルームでゆったりと寛ぐ時間は格別でしたし、

翌朝、チェックアウトの前には、

友人に誘われてホテルのプールで優雅なひとときを過ごしたりもして、

たった一晩の素泊まりでしたけど、十分贅沢な気分を堪能しました。


サンセット通りをさらに西へ行けば、

美しいビーチで有名なサンタモニカです。

ここはシカゴから始まるルート66の終着点でもありますね。


サンタモニカ

初めてロサンゼルスを訪れたとき、アメリカから海を見た最初の場所で、

太平洋の向こうは日本がある、当たり前のことなのに、

なぜか少しセンチメンタルになりながら大海原を眺めた記憶があります。



そのあと、お茶しようと立ち寄ったビーチ沿いのカフェで、

注文して出てきた巨大コーヒーカップに驚かされました。

本当に大きかったなぁ。

アナハイムといえばディズニーラントがあり、

ハリウッドのユニバーサル・スタジオとともに、

ロサンゼルスを訪れた際には必ず遊びに行くところです。


開園50周年のときにもたまたま来園できたディズニーランドは、

歴史を感じる落ち着いた雰囲気がいいですし、

ユニバーサルスタジオに至っては、

トラムに乗って実際の映画撮影セットを巡るスタジオツアーや、

急落下のスリルか味わえるジュラシックパークが好きですね。


ディズニーランド

TDLもUSJも、同じように時を忘れさせてくれる

空間と楽しさを提供してくれていますが、

やっぱり本場がよくて、ついつい童心に戻って来園してしまいます。


違いといえば、もう一つ。

車いすを使う立場として感じることですが、

責任の所在が日米で違います。

ディズニーランドもユニバーサルスタジオも、

そこそこ過激なアトラクションはありますが、


ユニバーサルスタジオ1

アメリカで乗れても、日本では乗れない物が多いのです。

ディズニーランドのスペースマウンテンや

ビックサンダーマウンテンがその典型で、

何か起きた際の対処は日米ともに最善を尽くすことには変わりませんが、

自立歩行が難しいというだけで拒否される場合がある日本に対して、

自己責任の強いアメリカではOKなのです。

ユニバーサルスタジオ2

どちらが良いのか、正しいのか分かりませんが、

私個人としては、激しいアトラクションのスリルが好きですから、

来園のたびに乗っては大いにはしゃぎますし、

規制の多いところだとしても、心掛けしだいで、

その場を楽しむことは十分にできます。


これはテーマパークに限った話ではありません、

日常でもよくあることです。

「鄕に入っては郷に従え」ではないですが、その場所に行ったら、

与えられた環境の中、制約された中でいかに楽しむか、

無い物ねだりせず、不平不満を言わずに、

まずはそこで精いっぱい楽しむことに集中するのが大切で、

アクシデントにあったり、悪天候で予定通り進まなくなった旅先などには、

とくに求められる心構えだと思います。



それを基本にしたうえで、

もし与えられた環境以上の可能性が期待できるとしたら、

余裕のある遊び心でチャレンジしてみること。

満足のいく結果が得られなくても、遊び心が常にあればあきらめがつくし、

残念さはあるも不満は残りません。



そして、上手くいったときには、その喜びは人一倍大きく、

何ものにも代えがたい感謝の気持ちさえ込み上げてきます。

経験上、柔軟な姿勢で臨んでみた方が、

意外とおもしろい結果になるんですよね。


アナハイム近郊のブエナパークには、

メディーバルタイムスという中世の騎士道の

雰囲気が堪能できるディナーショーがあり、

一度行ってみましたが、実に楽しいです。


ブエナパーク

騎士に扮した門番がいる城門から入ると色分けした紙の王冠を渡され、

その色ごとの席で王冠をかぶりながら、

アリーナの中央で戦う騎士たちを応援するわけですが、

同色の味方には歓声を上げたり、敵の騎士にブーイングしたりと、

観客も参加型で大盛り上がり。



ディナーは中世の習慣にならってすべて手づかみ。

ローストチキンにガーリックブレッドとポテトが添えられており、

ローストチキンが抜群に美味しくて、夢中で頬張ってしまいました。


企業の新社屋とも、現代アートの美術館とも

見えるような全面ガラス張りのその建物は、

澄みきった青空によく映えていた。

12階建てのビルに相当する高さがあり、

壁面のガラスに太陽が反射すると、目がくらむほどまぶしい。

カテドラル1

ここは、ロサンゼルス郊外のアナハイムにあるクリスタル・カテドラル。

ロバート・シュラー牧師が創設した教会で、

以前から牧師の成功談とともに知っていただけに、

目の前にしたときの感激はひとしおでしたし、

存在感には圧倒されました。



一歩中に入ると、さらにその大きさに驚愕、

無柱の大空間が広がっていたのです。

巨大なパイプオルガンが据えられ、

3000もの席が有しており、さながらコンサートホール。

礼拝には実際に演奏されるとのことですが、生で聴いたら、

どんな荘厳な響きに包まれてしまうのだろうかと思うだけで、

鳥肌が立ちました。

カテドラル2

敷地には資料館の施設や、

イエスキリスト像が入ったクリスタルの塔があって、

ゆっくりと回って帰ろうとしたころには陽が傾いてきていました。



教会の場所が分からなかったため、

タクシーで帰りの予約もして8人で来たのに、

約束の時間を過ぎても待てど暮らせど来る気配はなく、

電話しても通じず、しびれを切らした私たちは歩き出したのです。



ホテルまで歩けない距離ではありませんでしたけど、

車道も歩道も広く、次の交差点までがけっこう遠くに感じられたほどで、

30分以上歩いて、ようやく見つけたレストランで

腹ごしらえをしようと入ったときには、すでに暗くなっていて、

そこからはタクシーを呼んでもらってホテルへ戻りました。

ロサンゼルス1

ロサンゼルスには何度か訪れていますが、

その多くはあまり費用をかけないように、地元のスタンダード・ホテルや

部屋の前に車が停められるモーテル、レンタカーを利用しています。



ツアコンの友人が企画してくれるのですが、

飛行機やホテルのチェックイン、レストランでの注文の仕方、

チップの習慣など、最初はサポートしてもらうも、

その後は自力に任せる通常のツアーにはない

プランを立ててくれるおかげで、

しだいに手助けなしでできるようになるのです。


もちろん、日本と違って、

観光地でも近づいていけないところや、

夜間の外出はとくに注意しなければなりません。

でも、仲間のいる安心感か大きいのでしょう、

まったく英語がでない私の母も身振り手振りで

簡単な買い物ができるようになりましたし、



国際運転免許を取得してきた人たちには、

レンタカーのドライバーとして活躍してもらったり、

経費節約のために、夕食をスーパーまで買い出しに行ったりして、

ハラハラ、ドキドキする場面に出くわすことは多々あるものの、

貴重な体験をいろいろしてきました。