トンネルビューの展望台からどんどん下って、
渓谷に出ると、
そこは1020メートル以上の切り立った断崖や
氷河が削った岩山に囲まれていながら、
谷底とは思えないほど広々とし、
道路に沿って流れる川のせせらぎや
降り注ぐ木漏れ日は心地よく、
クロクマ、ミュールジカ、シマリスの
ヨセミテ観光の拠点、渓谷の終着地ビレッジには、
アメリカ有数の観光地らしく、
森林の中に宿泊施設やレストラン、ショップなど、
多種多様なゲストサービスが充実しており、
たくさんの人たちで賑わってました。
どのお店も人でいっぱいで、
とくにレストランは車いすで移動するのも
スムーズにいかないぐらい混み合っていたのですが、
一歩外に出れば、
きらめく陽光とさわやかな風が
一瞬のうちにリラックスモードにしてくれて、
巨大な岩肌を目の前にしながら、深呼
日本にも似たような場所はあるでしょう。
でも、似て非なるもの。
ヨセミテしか味わえない自然の豊かさと大きなスケールがあり、
訪れる者を感動させずにはいかない魅力に満ちあふれています。
実は、ここには2度来ていますが、
このときの感動が私の足を2度も運ばせてくれたのかも知れません。
初めて訪れたときは、寄り道程度のたった一泊の滞在でした。
それでも大自然から受けた圧倒的な衝撃は今も忘れません。
2軒長屋のバンガローに宿泊し、
隣から日本語と赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました。
翌朝、玄関先で挨拶した際に、
一泊だけの私たちにもったいないと話してくれましたお隣さんは、
一週間滞在するというのでした。
それを聞いて、次は連泊したいと思いましたね。
それから約10年後、私は仲間に誘われて再訪問を果たしました。
2度目ともなれば、最初のときの感動には及びませんでしたが、
ヨセミテならではの雄大な景色を目にすると、
自分の小ささを感じるとともに、
勇気づけられるそんな感情がわいてきました。
10人ぐらいで、一軒の貸別荘に3泊したのですが、
とても楽しかったですね。
日中は公園内の絶景ポイント巡りとビレッジでのショッピング、
夕方からアメリカの友人が用意してくれた
食材で食事の準備にとりかかり、
毎晩、宴のような時間を過ごしました。
食後にふたたび外へ。
別荘周辺を歩くだけですが、外灯はほとんどなく真っ暗で、
ときおり風にそよぐ枝葉の音や
フクロウの鳴く声がかすかに聞こえる程度の静寂さ。
これもまた日常では味わえない五感が研ぎ澄まされる体験です。
駐車場のような少しひらけたところまで出て、
ふと見上げれば、満天の星が降り注いでいました。
















