小岩井農場のとなりの篠木にある田村神社、7月13日は年に一度の祭りの日。千年以上も続いている村の祭りだ。境内のカツラは樹齢500年、杉の木は樹齢千年以上ある。

田村神社の祭神は初代「征夷大将軍」坂上田村麻呂。

 

 

大和朝廷は中国の”中華思想”の影響を受け、天皇の支配する”中華”の周辺には文化の遅れた民族がいるとして東北に生きる異民族を蝦夷と蔑んだ。

 

八世紀の後半、大和朝廷は東北地方に次々と侵略して来た。このような大和朝廷の支配に東北の人々は反抗した。

東北に軍を進めた坂上田村麻呂は「武力で一時的に治めることはできても、しばらくすると反乱が起こることになる。蝦夷(えぞ)の民衆が我々と同じような文化の生活習慣になるようにしていくことが大切である。」と桓武天皇(かんむてんのう)に進言した。

坂上田村麻呂の進言は実行され東北の人々は大和の風俗文化に同化していった。東北を侵略した将軍の坂上田村麻呂は神となった。

侵略者が文化の近い民族を支配した場合、税を収集するだけで文化を破壊せず社会構造は温存された。しかし、宗教や文化が異なる先住民が征服されると文化の破壊と虐殺が起きた。そして多くの部族が消滅していった。これが東北でも起きたのである。

 

現代にかろうじて残った少数民族も先祖伝来の土地を追われ、言語を奪われる同化政策をとられ絶滅の危機に瀕している。

中国の四川省、甘粛省、青海省は中国名になっているが住んでいるのはチベット人が多い。元はチベットだったのが武力で中国に編入されてしまったのである。内モンゴルでは漢民族の移住が進みすでに内モンゴルの80%は漢民族であり、先住民であるモンゴル族は20%に過ぎない。現在のチベット自治区も内モンゴルと同じ運命をたどりつつある。

征服した民族は自国の文化を押し付けるものである。

 


日本は戦後、アメリカの穀物政策によって余剰穀物が輸入され欧米風の食生活が進み肉、牛乳、バター、チーズの消費量が増大し日本人はパンと牛乳が習慣となった。

日本は今もアメリカに占領されたままかもしれない。

 

◉2019年9月14日(土)

「瀬織津姫とマグダラのマリア」
〜封印が解かれた女神〜
トーク:清水友邦 & 武藤悦子
ダンス・パフォーマンス:アムリッタ朝子
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