6月22日は1年で太陽が最も高く上がる夏至の日です。

夏が終わると植物は枯れて朽ち果て、死をイメージする冬がやって来ます。そして春には再び新芽がふき植物はよみがえります。

古代の人々は死と再生を繰り返し、豊かな実りをもたらす大地の女神に畏怖の念を持ち、火を焚き踊り祈りを捧げました。

夏至の日は異界の扉が開き妖精や魔女が現れる神話のもとになっています。ヨーロッパでは魔女が自然の力を得る重要な儀式「サバト」の日でもあります。

先住民族は太陽のリズムである冬至・春分・夏至・秋分を特別に重要な日として祈りを捧げる儀式をおこなっていました。古代の人々は自然が「死と再生」を繰り返すように命が再生する祭りをしていました。

 

脳にはマグネタイトと呼ばれる磁石が含まれた地磁気に同調する細胞があり、半導体のようにエネルギーを伝達します。その波動により、おのおの場には異なる電圧と電流の方向性が生じ、膨大な情報がコード化されます。この波のようにうねるエネルギーの場は生命体をその環境と分かちがたく結びつけています。

 

先住民のアボリジニは延々と続く砂漠の道を地図もコンパスもなく、道に迷う事なく目的地にたどり着きます。丸一日知らない道を5~6歳の子どもが歩いても迷わず自分の村に帰ると報告されています。現代人は退化してしまいましたが、先住民と渡り鳥の驚異的な方向定位能力は地磁気を鋭くキャッチする鋭敏な知覚を持っていることを示しています。

 

地球の磁場は呼吸のようにリズムをもっています。南極からは螺旋状に正のエネルギーが流れ、北極はそのエネルギーを受け取ります。約100万年ごとに地球の地磁気の極性は逆転し、岩石にそれが刻印されています。

古代遺跡の地下は断層のところが多く放射線と磁気異常を示していて、通常の場所とはエネルギー環境が大きく異なっています。そのような場所では岩石の結晶構造の組み合わせと太陽と月惑星の位置によって場のエネルギーの増減が起きるようになっています。

特別な聖地で瞑想をすると無意識の中から深い感情が湧き上がり、強い高揚感とリラックスが同時に起きてきます。自我の境界が溶けだす変性意識状がおきやすいのです。

 

ワイオミング州のビッグホーン山脈にあるメディスン・ホイールは円周上の六つの石のうち二つの石は夏至の日の出と日没の場所を示しています。そして他の位置にある石は、それぞれ牡牛座のアルデバラン星、オリオン座のリゲル星、シリウス星を示していました。

ニューメキシコ州チャコ・キャニオンにある岩壁のらせん状に彫られた絵に太陽の光が正確に夏至を示します。アメリカ先住民のラコタ族は夏至の時期に聖なる山で太陽をたたえる舞踏を行なってきました。

 

アイルランドの新石器時代の遺跡は重要な日に太陽の光がレーザー光線のように入り口から石室の壁を正確に照らします。ストーンヘンジでは夏至の日に、 ヒール・ストーンと呼ばれる高さ6mの玄武岩と、中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ります。

 

日本のストーンサークルも夏至の日の出と日没の方向に石が置かれていました。

 

夏至の日に古代インカの遺跡やアイルランドの石室の中で、ヒゲを生やして長く白いローブを身にまとって白い光を放った人々が現れ、その真ん中で一人の女性が横たわっているヴィジョンを見た人がいます。古代の人々は聖地でイニシエーションを行っていたのでしょう。