腸で血液が出来るってほんと?
 「血液は腸で作られる」
この「腸造血説」は、今は亡き千島喜久男博士や自然医学学会会長の森下敬一博士により提唱されている学説です。昔、戦争で負傷した兵士の治療を担当した軍医が、両手両足を切断した兵士が、その後、元気で長生きしている姿を見て、骨髄で血液ができる説に疑問を持ったそうです。もしそうならその兵士はひどい貧血状態になり、やがて死んでしまうであろうと思われたからです。
一方、食物を摂って「血と成り肉と成る」と言いますし、漢方では「医食同源」と言いますが、私達の身体の全ては摂り入れられた食物が腸で分解吸収されて、栄養となり血液となり身体の細胞の一つ一つに創生されます。ところが今日の食生活では、知らず知らずのうちに農薬に汚染された食物を取り入れています。その結果腸内汚染が起こり、血液の汚染が起こることは間違いありません。コレステロールの多い血液やどろどろした血液は、全て腸から始まっているのです。

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腸で免疫が作られる
腸内環境が悪い人は免疫が危ない
免疫とは、人の健康を守ってくれる働きで、自然治癒力という体の防御システムの
ひとつです。この自然治癒力と言う言葉は、古代ギリシャの聖医・ヒポクラテスが最初に唱えたものです。この自然治癒力とホメオスターシス(恒常性維持能力)の考え方は切り離せないものです。
この自然治癒力を高めるには、体内の腸内細菌を正常に保つ事が必要である事が解ってきました。 ガンを初め、生活習慣病の予防や治療に大きな影響を与えるのがこの腸内細菌でなのです。
ご存知のように腸内には100種類100兆個の膨大な数の細菌が棲んでいます。それらの中に善玉菌と悪玉菌があり、それぞれが熾烈な勢力争いをしています。
通常、健康な人の腸は善玉菌が優勢を保っていて、悪玉菌をおさえています。
これと逆に、悪玉菌が優勢になれば、健康を損ねて、病気になります。

腸は最大の免疫器官=腸管免疫
腸は人の臓器の中で最大の免疫器官と言われる事は、意外と知られていません。口・喉・食道・胃・小腸・大腸・肛門は「内なる外」と表現されます。私達は体の内部と思ってきましたが、実は、「ちくわ」のように外部とつながって、空洞になっているのです。そのため、侵入してくる病原菌や有害な化学物質等の異物から身体を守るために、多くの免疫防御機構が備わっているのです。それが腸のヒダ(絨毛)に張り巡らされている「リンパ細胞」なのです。 特に、回腸はこの免疫細胞が集中していて、バイエル版と言うリンパ組織を形成しています。
この様に腸を中心とした消化管は、免疫細胞がびっしりと詰まった人体最大の免疫器官(臓器)といえます。
さらにテニスコート1面分にもなる腸の中に住み着いた腸内細菌(善玉菌)が、腸内免疫の活性化に深く関与している事が解っています。
腸を綺麗にする事は免疫力を高め、全ての病気から身を守る唯一の方法といえます。

免疫力は70才で10分の1に低下
私たちの体を防御してくれる免疫力は、血気盛んな20歳がピークで、その後はだんだん低下し40歳になると半減、70歳になると10分の1ほどに落ち込んでしまいます。免疫力の低下にともない「生活習慣病」と呼ばれる病気を患う人たちが増えてきます。不規則な食生活やストレスが続くと、かなりの確立で発症し、今の医学では根本的な治療は困難とされているのがこれらの「生活習慣病」です。
その生活習慣病の中で一番恐ろしいのが、いうまでもなく死因のトップを続けるガンです。ガンに罹りたくないというのは万人共通の願望ですが、残念なことに、そういう
一方的な「ぜいたく」は通りません。
どのような人の体の中にも、ガンの卵と、一定数の「ガン遺伝子細胞」があるのです。正常な状態では、免疫力がガン細胞の増殖を抑えてくれるのですが、免疫力が低下してくると、その抑制が利かなくなります。1個のガン細胞が増殖し始めると、だいたい10~20年ほどで1センチほどのガン組織に成長すると言われています。

ガン組織は、免疫力の低下がもたらした結末であり、「免疫力の危機を放置しておいたからだ」と言うことができるんでしょう。
この免疫力の鍵を握っているのが腸の働きです。

$『癒しを超えて』~ひかり療術院~



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