【1月24日 AFP】米海洋大気局(NOAA)宇宙天気予報センターは23日、このほど発生した太陽フレアにより2005年以降で最大の太陽放射が発生しており、極地域の衛星通信に支障をきたす可能性があると発表した。
この太陽フレアは22日夜に太陽の中心付近で発生した。フレア自体は中規模だったものの、時速640万キロという超高速のコロナ質量放出(CME)をもたらした。
太陽プロトンは既に地球への衝突を始めており、衝突は25日いっぱい続くと見られる。
今回の太陽放射は2005年以降では最大規模だが、5段階評価では低い方から3番目のS3(強い)に過ぎないという。S3は、「衛星に搭載されたコンピューターを再起動させたり、極地域の無線通信に影響をおよぼす可能性がある」と定義されている。
太陽放射の影響を最も受けやすいのは極地域で、この地域を飛ぶ飛行機のほか、石油掘削や北極探検などで支障が生じる恐れがあるという。
今回の強い太陽放射を受け、アジアと欧州の広い地域で、オーロラが観測できるかもしれない。