先週末、「隣る人」という映画を観てきました。
以前から見たかったのですが、
ちょうど前回の上映期間は次男の産褥期で
ずっと気持ちを温めており、
ようやく今回ポレポレ東中野で再度上映ということで
単身行ってきました。
これは「光の子の家」という
実際にある児童養護施設のドキュメンタリーで、
BGMもなく、すべてその場の音、という。
実際に暮らす子どもたちと職員さんのおはなし。
「感動したわーー」とか
「泣けたわーー」とかそんな一筋縄では語れないのだけど
本当にいい映画でした。
観終わったあとは放心状態で、
いろんなことを反芻しながら帰路につきました。
思ったのは
「お腹を痛めた子だから可愛いのよ~」
という定説?。
あれはうそやわ、と。
実際、そう感じました。
お腹の痛みなんて結構すぐ忘れてしまう。
けれど、泣いたり笑ったり、一緒に過ごして、
苦楽をともにするから可愛いんだろうなあ、と。
一人目の産後とか、しんどすぎて
自分が貴族か何かで、乳母がいて
保育やってくれないかなー、とか思ったりして。
でも、たぶん実際そうだったら
今ほどわが子は愛おしくないのかもしれない。
衝突があって、でも乗り越えて関係を築く過程があり
だからこそ情がわいて、愛おしくなるのかな、と。
人間にはそういう力が備わってるんだと思いました。
それを引き受けて、ぶつかりあって、
莫大なエネルギーを使って
愛情を注いでくれる、「隣る人」である職員さんたちは
本当にすごいな、と思いました。
そうやって彼らのHOMEになろうと
心の軸になろうとする姿。
“どんなあなたも大好き”って包み込んでくれる姿。
人間てこの一言の為に生きているといっても
過言じゃない、と思う。
誰しもがきっと死ぬまでそれを求めているのだと思う。
これ親子にかぎったことじゃなく、パートナーとも
隣れているかな。
ぶつかりを避けてはいないかな。
また観たいです。
そして、
ほんとにいろんな人に見てほしい映画です。

