川村歯科診療所　お口のサイエンス -2ページ目

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21Oct
- 12　中心位　（マニアック）　ドーソンによる咬合
  かみ合わせは歯だけで成り立つものではありません。　歯→歯周組織→舌→筋肉→骨→顎の関節→頚部いろいろが絡み合っています。しかし診断の基準をしっかり持つことが大切です。　　安定したTMJ（顎の関節）であるかどうかから　かみ合わせの診断を行う。中心位の定義中心位は適切に配列した顆頭-円板集合体が垂直高径や歯位置に関係なく、関節結節に対しての最上位置にある、上顎への下顎の関係である。最上位において顆頭‐円板集合体は内側に引き締められる。それで中心位は中央位置である。中心位における、適切に配列した顆頭-円板集合体は、挙上筋による最大加重に不快徴候なく耐圧することができる。
18Oct
- 11 歯ぎしり　その４
  睡眠時のブラキシズム(歯ぎしり）が歯にとって好ましくない結果を発生させる、どうして起こるのか？睡眠時のいろいろな体への刺激等の研究、睡眠の研究（レム、ノンレム睡眠）から、睡眠中に発生する微小覚醒（顎の筋肉を動かす前に発生する大脳皮質・自立神経活動）と自律神経活動を伴っているため、自律神経系、または中枢神経系の活動が睡眠時の歯ぎしりを発生させる因子であると最近は言われています。平たく言えば睡眠時の無意識での脳からの指令で歯ぎしりが起こる。　複雑な脳の反射が原因→止められない
16Oct
- 10 口臭（抑制用）　その４
  医薬部外品の洗口剤、歯磨財では、臨床的に口臭が減少するか否か認められずに口臭予防効果を効能に入れることが認められている。ほとんどは臨床的には効果はない。0.1%塩化亜鉛洗口剤（ハイザック）は口臭抑制効果が良好である。亜鉛はVSCに結合して非揮発性にし、細菌のタンパク分解酵素を阻害して口臭を抑制する。（0.2から0.5％が一番有効であるがわが国では0.1％の塩化亜鉛の使用が認められている）シュガーレスガムやミントにはほとんど効果はない、しかし砂糖入りガムは酸を産生(酸性下ではVSCは生産されにくい）するため強い予防効果がある。（虫歯にはよくない）
15Oct
- 9　　お口の嫌気性細菌の怖い話
  重度の歯周炎に罹患した歯の歯周ポケット中には、たくさんの嫌気性細菌が生息しています。1998年のデンタルプラーク(口腔細菌）についてのアメリカでの研究では、（程度が不明ですが）歯周炎に罹患した歯周組織には広さにしておよそ　５０平方ｃｍの損傷部が存在し、未治療ののまま放置されるとそこから持続的にデンタルプラーク中の細菌が血中に繰り返し侵入すると述べています。歯周病原性最近が著しく損傷した歯周組織を通じて生体内に進入して一過性の菌血症を引き起こし、これが誘引となってアテローム性動脈硬化や心筋梗塞が引き起こされる可能性が指摘されている。口腔のケアは大切です。日本歯科医師雑誌　vol　51　No11　1999-2より
12Oct
- 8 口臭　その3
  口腔由来の病的口臭の場合VSC(揮発性硫黄化合物）は舌苔からの発生するので口臭予防にはまず歯周病の治療で量を減らすことが重要舌清掃であるが、清掃具はブラシが効果的です。舌を傷つけないように注意を要します　フレッシュメイト、舌フレッシュなどの製品が安全性が高いそうです。基本的に舌清掃は一日一回　　舌後方１/3の中央部が舌苔がたまりやすいところ、必ず後方から前方（舌尖）に向けて数回ブラッシングするのが正しい方法です。しかし、過度にやると舌の傷からいろいろ不都合が起こりますので注意を要する
11Oct
- 7 口臭　その２
  口臭の発生は口臭物質（揮発性硫黄化合物ＶＳＣ）の発生による。歯周病では重症度に従い口臭も増加します、しかし口臭物質は病的な歯周ポケットから発生してる量よりも、歯周病は舌苔が増加するために全ＶＳＣの６０％舌苔から発生しています。くさーいにおいの口臭物質そのものが毒で歯周病をより悪化させ、発ガン性もあるといわれています
10Oct
- 6 定期的な歯科検診のすすめ　　
  最近はほとんどの歯医者さんで定期検査、定期検診を実施していますが、日本国民は年に一回以上？歯科に自ら進んで受診される方はわずかに16パーセントで、しかも簡単な歯科検診を受けるのみです。（平成11年データ）歯科医療サイトの活動や運動が進んでないのと、日本での悪い習慣　『簡単な診査で即、歯を削られる』などの恐怖心が歯科への受診の大きな障害になっています。　私たち歯医者も改善していかねばなりません。知ってほしいのは歯の病気のほとんどが痛みがあまり出ない内に進行することです。下のレントゲンでは重度の歯周炎と根尖病巣があるのにかかわらず、来院時の主訴は口臭が気になることでした。口臭も無くす必要もありますが歯の根本的な治療が必要です大きな治療（神経を抜くなど）を受けた経験のない人は定期検診の受診が自分の歯を保つ確立を上げます、またたくさん治療を受けてきた人も現状を認識し、これ以上悪くしないようにできます。
- 5 　口臭　　その１
  他人の口臭は気になるけど、自分の口臭を気にする人のほうが少ないように思います。しかし、中には逆に自分の口臭に対して病的に気になる人（口臭がないのにもかかわらず口臭の訴えが継続）もいます。気にならないよりずっといいことだと思います。たいていはニンニクの摂取や香辛料の強い食事による一過性の口臭が多いです。
08Oct
- 4 　歯ぎしり　その３
  残念ながら永続的に歯ぎしりを無くす治療法はなく、歯ぎしりに伴う歯牙の損傷などを防ぐことが治療の主体となっています。治療法は以下に箇条書きにします１．口腔内スプリント治療、お口の模型をかみ合わせの器械に顎の中心位にて装着して透明のプラスチックのかみ合わせの板を作ります。歯ぎしり音、歯牙の損傷の防止効果があります。２．咬合調整　　特に上下歯牙の早期接触あるいは咬合干渉の削除調整３．補綴修復治療　欠損部位の補綴により咬合を安定させ、特定の歯牙に過剰な負担を減らす４．薬物療法　（不明）５．非薬物療法　カフェイン、喫煙、アルコールといった危険因子の習慣の見直し、ストレスや精神科的要因も睡眠時歯ぎしりを悪化させるので、その軽減を図る。ＯＤＲＧ　講習会　睡眠障害Ｄｒ．谷口より抜粋
05Oct
- ３　歯ぎしり　その２
  睡眠時の歯ぎしりにおいては、意識下において歯をかみしめる力をはるかに超える咬合力が作用することが認められており、歯や歯周組織、咀嚼筋などに外傷的に作用する。写真のように歯牙の咬耗あるいは破切を起こし、象牙質の露出によりいわゆる知覚過敏を来たす顎の関節が悪い人（ＴＭＤ患者）も睡眠時歯ぎしりの発現頻度が高いことも報告されています。頭頸部の筋疲労による肩こり、顔面痛、あるいは頭痛の原因ともなる歯牙の咬耗は一般的に加齢として認められるが、歯ぎしり患者におけるエナメル質の咬耗は健常者の１０倍以上の速さで起こるとされている。　　
- ２　歯ぎしり　その１
  Bruxism ブラキシズム　歯ぎしりは全人口の５～２０％の有病率です寝てる時だけでなく起きてる時にも生じます。起きてる時の歯ぎしりは普通音がしないクレンチングといい随意運動の要素もあるようです。寝ている時の歯ぎしりの人はよく寝ていると思われがちですが、最近の報告では睡眠中の歯ぎしりは覚醒現象と関連して発生しているようです。　あまりしっかり寝ていないと言うわけです。はっきりした発現機序は不明であるが喫煙、カフェイン（特に多量摂取）やアルコール飲酒では有意に増加することが報告されています。
03Oct
- １
  <普段の生活で真っ先に用意するものは？>歯ブラシ、デンタルフロス　も忘れないでください衛生に関するグッズで石鹸、タオル、と同じで体を綺麗に保つ大切なものです。毎日使うもの、日常的な消耗品である歯ブラシの使用目的は歯口の清掃のためです、お口の中にはデンタルプラークと呼ばれる汚れの中に数種類の細菌が常時暮らしており、宿主である私たちと共生しているのです。強い病原性のある細菌はほとんどいないですが、虫歯や歯周病の原因になる細菌が先祖代々、受け継がれて私たちの口の中にいます。親のお口からその赤ちゃんに感染するのです。お母さん、お父さんに虫歯や歯周炎がない人の子にそれらの病気はとても少ないようです。　自分のため、将来の子供たちのためにも、お口の細菌の量を減らすために歯ブラシ、デンタルフロスを正しく使いましょう

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