重度の歯周炎に罹患した歯の歯周ポケット中には、たくさんの嫌気性細菌が生息しています。
1998年のデンタルプラーク(口腔細菌)についてのアメリカでの研究では、(程度が不明ですが)歯周炎に罹患した歯周組織には広さにしておよそ 50平方cmの損傷部が存在し、未治療ののまま放置されるとそこから持続的にデンタルプラーク中の細菌が血中に繰り返し侵入すると述べています。
歯周病原性最近が著しく損傷した歯周組織を通じて生体内に進入して一過性の菌血症を引き起こし、これが誘引となってアテローム性動脈硬化や心筋梗塞が引き起こされる可能性が指摘されている。
口腔のケアは大切です。
日本歯科医師雑誌 vol 51 No11 1999-2より