​星新一の不思議な不思議ない短編ドラマ『窓』


SNSフォロワー3000の、自分の方が有名人より可愛いと勘違いしている人の話。


食レポしているタレントを見て、『ブスのくせに』とか、ホラーを見て、怖がっている演技を見て『演技下手』とか批評している。


喫茶店で、snsにアップする写真を撮っていたら、不思議な男(リリーフランキー)に芸能界に興味ないかと声をかけられ、その話に飛びついたら、テレビの中に閉じ込められてしまって出れなくなるという。


怖い。


『演技下手』という主人公の呟きが伏線だった。


テレビの中に閉じ込められた主人公が、窓の外に人がいるのに気がついて、『助けてください』と声をかけるが、向こうには聞こえない。

聞こえてくるのは、『演技下手』という声だけ。


怖い、怖い。


主人公の呟きとか含め、終始、ネガティヴで暗いトーン。それが最後のオチの怖さを増幅させていた。


何者でもない人が、批評家になってテレビの前でマウント取って満足してる姿や、最後、閉じ込められて絶望している姿、それを見て『演技下手』と、批評している、主人公みたいな人の姿が、淡々と暗くて怖い。


怖さを楽しむのと同時に、生き方って大事だと、つくづく思った。







誹謗中傷とかする人ってこういう人なのかな?