自分がされたら凄くいやなのに、
自分が人にしてしまった時には気がつかない事って、ありますよね…
やってしまいました。
私達は、誰よりも患者の気持ちで、
寄り添いたい、 一緒に走りたいと思っています。
これは本当。
…なんですが…。
長年の、あちらサイドの経験が長すぎて…
患者の気持ちに興味をもつ、
慮ることをスキップして、
個人的な意見をストレートに言って患者さんを傷つけてしまいました…
患者さんはとにかく必死。
必死だから、
はたからみたらどうなんだろうと思うことも、
効果があるんでは、
やってみたいと
思うのが普通で。
自分も何度も否定されて、
傷ついたり、悔しくて泣いたり
してきたはずなのに…
患者さんを守らなきゃという使命感から、
上からな表現をしてしまいました…
上からってすぐ伝わります。
そんなつもりはなくても、
こちらは潜在意識でも、患者さんには見透かされます。
患者さんは、透視能力が高くなっているのだと聞いた事があります。
改めて怖いな、と感じました。
患者さんの言葉が、胸にささりました。
「相手のことを思っていたら
何を言ってもいいの?」
そして、配慮に欠けた言い方や表現を、
すごく反省しました…
全ては言い方。
口にしたら取り消せないからこそ、
吟味して、言葉にしないと、いけないのだということ。
反省、するだけでなく。
同じ失敗をまたしないにはどうしたら?
と考えて、よい案が浮かびましたので、
皆さまにもシェアしようと思います。
意見を言うのではなく、
どうしてそう思うのですか?と相手に聞くこと。
そう、Iメッセージではなく、youメッセージで質問すること。
コレが大事でした。
アサーティブコミュニケーション
↓↓
自己主張する事は、相手を尊重しないでいいということではない!
素直に自分の気持ちを表現しつつも、
相手の気持ちを推し量って、
気持ちのよい言い方を工夫する。
患者さんが、希望を持ってがんに立ち向かうために。もっと強く優しくなりたい。
改めてそう思いました。
この動画。何度見ても、涙がでます。
【ある看護師の一日】
ある看護師の一日。
am8:30 朝のミーティング。
リーダーのハッパで一日が始まる。
最初のがん患者さん。
経過は順調。
それでも、不安は前より深くなっている。
今はとことん聞いて寄り添おう。
投薬日誌を忘れたと言う60代の患者さん。
多分、薬をちゃんと飲んでいない。
ナースコールが鳴っている。
でも、人手が足りない。
「なんですぐ来ないの?
あなたは元気なくせに」
ここには心の余裕がある人なんていないのだ。
慣れたと言えば、もう慣れた。
でも。
なんで私はこんなことを続けてるんだろう
母が入院したときのあの看護婦さん。
彼女のように私はなれただろうか。
考えるより前に体が動く。
私が看護師を続けている理由。
患者さんの支えになりたいから。
多分、あの日の看護師と同じ。
再び、あの患者さんからのナースコール。
「さっきはごめんなさいね」
私は知っている。
がんになれば、
患者さんは誰でもそうなるのだと言う事。
誰かが患者さんと、その家族を支える必要がある
多分あの日の私があの看護師さんに救われたように。
だから、私は強くありたい。
私は、看護師の仕事をしていて本当に良かったと思う。
希望を繋ぐ仕事。
患者さん達が希望を持ってがんと立ち向かうために。
私たちも同じ気持ちで働きたい。
〜中外製薬 オンコロジームービー〜
「ある看護師の一日編」