12年の年月が流れても・・・。 | やさしさにつつまれたなら・・・

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 9日に開幕した、WBC。

侍JAPANは、予選を4連勝で準々決勝に進みました。

大注目の大谷選手の、中国戦での先発、オーストラリア戦での3ランHRという投打での活躍のみならず、選手一人ひとりが、本当に自身の力を発揮したプレーに日々魅了されました。

16日、イタリアとの準々決勝も、JAPANらしいプレーで勝ち進んでほしいと思います。

 

 予選3試合目の3月11日チェコ戦。

東日本大震災から12年のこの日の先発は、佐々木朗希投手。

震災で、父と祖父母を亡くしたことを知り、本当に様々な思いの中でマウンドに立ったのだと思います。

多くの人が、その姿に、希望や勇気をもらえたんじゃないかと思います。

 

一方で、12年経った今も、突きつけられる様々な現実があります。

多くの人が、震災前の日々を取り戻せないまま、悲しみや苦しみを抱え続けているのだろうと思います。

震災によって起こった、東京電力福島第一原発事故は、未だ廃炉作業の先が見えないままです。

そんな中で、政府は政府は原発回帰の姿勢を見せています。

60年を超える原発の運転を可能にする法案が閣議決定され、発電所構内で汚染後に浄化した処理水の放出も、今年行われることが決定されました。

廃炉への道のり、脱原発への過程は、とてつもなく困難で、再生エネルギーへの転換の道のりも容易なものではないことも現実です。

けれど、だからこそ、その過程を決めるまでには、多くの議論や、検証や、説明がなされなければならいはずです。

日本の政府には、そうした姿勢が恐ろしく欠けているような気がします。

原発のことばかりでなく、安全保障問題など、国の大きな問題に対してもそうです。

大きな憤りと、不安を感じずにはいられません。

 

まだまだ突きつけられる厳しい現実に対して、震災のことも、戦争の過去も、忘れずに。

これからに向けて何が大切なのか、何をするべきなのか、やっぱり一人ひとりがまず考えていくしかないのだと思います。

 

WBCのように、世界が感動で繋がれることがたくさんある未来を願います。