野田版鼠小僧 サンタのイブにカーテンコール！

歌舞伎座さよなら公演のもう１本、
野田版鼠小僧をクリスマスイブに観に行ってきました

鼠小僧って、五右衛門みたいな話しだっけ～
屋根から貧乏人に金まく人～？

ぐらいのゆるい認識の中、イブにもかかわらず、
当日１幕見の長い行列を横目にしながら、
１階S席の歌舞伎座常連の上品目年配客たちに混じって
オニギリをかけこみ一気しながら着席、鑑賞準備

野田秀樹さんと、勘三郎さんが７年前に寿司屋で
鼠小僧とサンタクロースって何だか似てないか
という会話から企画が始まった舞台は、
軽妙かつユーモラス、野田脚本ならではのスピード感で
登場人物たちがほんとに活き活きと大騒ぎ

特に主演の鼠小僧三太（サンタ）役の勘三郎さんは、
連日の舞台で枯れ気味の声ながらハリがある台詞まわしで
キラッキラ輝いてスターパワー全開

ケチで有名な三太が、成り行きで鼠小僧のニセモノとなり
ひとりぼっちの子供のさん太と出会い、何かが変わっていく、、

野田さんの芝居は最初はわはは～と掴まれて、
最後は胸を締め付けるような感動がある。
その時代に、その瞬間に、生きた言葉が胸にせまってくる

いや～、いいものみせてもらいました。

ところで歌舞伎役者ってみんな素晴らしいですね。
勘太郎さんは、妹の旦那、越森くんに似てる。
今日は奥さん（前田愛さん）がロビーに着物で挨拶にきてた。

女形たちもどっから、あんな声が出るのだろう。
そしてあの所作。プロは素敵です。
意識的に女演じるのは楽しそうだ。


また、イブならでは、ということで、
今日は、主要キャストがカーテンコールで再登場
大拍手の中、勘三郎さんと三津五郎さんの挨拶が聞けるなど
歌舞伎ではめったにない、嬉しいイブのプレゼントに


マックカフェ、歌舞伎役者勢揃いのCM、さすがこの
さよなら公演で注目度があがってる時の絶妙なキャスティング。

映画の宣伝で、よくタレントイベントを企画しますが、
そのマッチングについて、いつも頭を悩ませます
作品と俳優、互いの相乗効果、化学反応をどう最大化できるか、
そしてちゃんと媒体に露出できるか、話題になるのか、
難しく、かつ、面白い仕事ですね。

失敗も多いけど、、次はうまくいきますように