里山とアース NHKとBBCの違い 世界映像遺産
今日も湿った不穏な大気に覆われて、
ミッドタウン37Fから眺める
東京は大荒れ。
突然の雨や突風に、思わず仕事を中断して
めまぐるしく変わる ガラス窓越しの大パノラマに
息を呑む。。
このじっとりとした日本の夏が
好きなのですが、
その日本独特の自然を描いたドキュメンタリーが
NHKスペシャル 里山 シリーズ。
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里山とは、人と自然が共生するところ。
手つかずの自然ではなく、人が手を入れることで
自然の<命>が循環していく、という
日本独自のコンセプト。
NHKスペシャルならではの、たっぷり時間をかけた撮影技術により
独特の日本の風景を映し出す。
イギリスBBCが製作したアースが、
唯一絶対の神の視点で、
そこにある自然を浸蝕することなく
高みから自然を捉えたとするならば、
里山では、そこに在る木々や、動物、人までも
その息づかいやぬくもりが感じられる距離で、
じっとりとした湿気の含んだ生命体としての
自然の営みをスクリーンに焼き付ける。
それは、記憶の中の夏休み。
突然の夕立ちで学校の軒先で雨宿りしながら、
キャッチボールの練習をした午後。
縁側の網戸にしがみついてたカブトムシの♀。
確かに自然はとなりにありました。
もしかして気付かないだけで、今もすぐそこに。
なごみます。
4Kでじっくり撮影した美しい映像に
抱かれてまどろむ感覚。
世界中でドキュメンタリーの賞をとった本作の
劇場版はやはり、大きなスクリーンで観ると
加古隆さんの音楽とあいまって
TV放送とはまったく違う映像体験になります。
都会にいながらにして、あの子供の頃の
夏休み気分を味わってください。
映画版 里山 は 新宿ピカデリー 他、
8月22日(土)より全国順次公開。
ぜひ、ご覧ください。
この感覚は スタジオジブリにも近いかもです。
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映画にも登場し、里山に暮らし、
里山を撮り続けている
写真家 今森光彦さんの写真集はこちら
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