今回は、ルーシー・キャベンディッシュさんの
「魔女と魔術師」でございます。
魔女と魔術師
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タイトルからして怪しい(笑)感じですけどね。
魔女とか魔術師って完全にファンタジーの世界、
だと思っていたりするのですが、
この本では実在した、もしくは実在したとされる
魔女、魔術師が紹介されています。
魔女裁判によって、何の根拠もなしに逮捕されて、
罰を受けた人たちも含んでいます。
本の帯の文章載せておきますね。
「現代に生きる魔女が、歴史をたどり、聖地を訪ねて、
実在した魔女や魔術師が、それぞれの時代を
いかに生きぬいたかに迫るヒストリカル・ストーリー」
魔女と魔術師が歩んできた歴史が書かれているのですが、
とても読みやすかったです。
最も有名な魔術師はマーリンでしょうね。
魔女や魔術師に詳しくない自分でも知ってるので。
他の方は全然名前も知らなかったし(笑)。
本の中の説明では、こんな風に書かれています。
「頭脳明晰で、目には見えないものを視る能力を使って、
王に預言を施し、歴史に変化をうながすパワーを秘めた存在」
イギリスのコーンウォール地方ティンタジェルには、
マーリンの銅像があるそうです。
一度行きたいんですよね~、コーンウォール地方。
ちょっと意外ですがエリザベス1世の側にも、
魔術師と呼ばれた人がいたんですね~。
ジョン・ディーという方だそうですが、
能力をかなり高く評価されていたようです。
本の中に魔女裁判の事が結構書かれていますが、
14世紀から18世紀までのおよそ400年の間に、
1970年代に算出された数字が一番多くて、なんと900万人。
近年になって学者、研究者によって数字の見直しが行われ、
被害者の数は10万から20万人という文献もあるとか。
ただその中には、獄中死した方、拷問によって亡くなった方、
獄中で自ら命を絶った方などは含まれていないそうなので、
きっともっと多いんでしょうね。
そのほとんどが何の罪もない人たちだったとすると、
その時代に生きてたら・・・と思うとぞっとします。
魔女や魔術師の歴史を知りたいな~と思う方は是非。