このところ 悩むことが多く 結論が出るわけでもないので 人生を顧みてみたいと思う。
アタシが産まれたのは 九州の片田舎。
地面の下には 炭鉱の坑道が沢山あって その所為で 井戸水が枯れて出ない事もあったな。
まだ水道なんてなくて 井戸を近所の人たちで 使って生活してた。
今の暮らしからは想像もできない世界。
家の両親は お互い好きな人がいながら 親戚の家の付き合いの為 結婚させられたみたい。
だから 遠い親戚。(近いのかもしれないけど 詳しい事は解らない)
母が結婚式の時に 友達から 相手が違うね!と言われたらしい。
そして母が言うには 新婚旅行に向かう船に 白いセーターを着た女の人が 父の事を追いかけてきていたと。
二人は 新しい土地に やってきて住み始める。
やがて妊娠して 慣れない土地だったので 大きな産婦人科に行ってみて貰ったらしい。
すると お腹の中で死んでると言われて 手術した…
その後 子供が出来てもすぐに流れてしまう。
良く良く調べてみたら その病院は 堕ろしで大きくなった病院だった。
父は3交代で 働いていたので なかなか家にいない。
会社も遠く 歩いて一時間位掛かる処だった。
ある日 父が会社から戻ってみると 母が 井戸の処で 大きな盥の中に 血だらけで座っていたこともあった。
今と違って 電話もないので 父が帰ってくるまで 家にいても家が汚れるからと 井戸端に一人でいたらしい。
そんなことを何度か繰り返しているうちに やっとアタシが産まれた。
こんなアタシでも 未熟児だったらしい。
身体が弱くて 近所の人が「あの小児科は あんたで大きくなったよね」と言われるくらい大変だった。
病気ので総合商社で 最後には しょうこう熱にかかり 病院で隔離され そこで 体質が変わった。…たぶん…