..こんな真夜中になんだろう(2回押してんじゃね~ょ)..
産経新聞の勧誘か?..
ぃや こんな時間にそれは無いだろう..
週1の休みなんだからひたすら寝かせてくれょ...
仕事のことは忘れてね..
仕事も別に嫌いじゃないし, 日給としては悪くないけど.. しかし毎朝毎朝.. この同じ道のり.. 何かもの足んね~んだよな..
通い慣れまくったこの道.. 僕の人生は一生これだけなのか~_~;
お決まりの時間にいつもの満員電車ね.. 女と密着するならいいんだが, なんかやけにおっさんと横になる率が高くて今日も触れ合ってんだ
...今日も通い慣れたこの大型現場... 大体いつも 同じ時間に同じ連中が同じ道を歩いてんだょ.. この現場に入る頃 おっさん連中が眼に入ってくるあたりで あぁ やっぱ正社員がいいかな.. なんて想うのさ.. 手に職つけて 食いっぱぐれ無し◎も悪くないけど やっぱボーナス有りのヤマト運輸でしょ! みたいな..
ぶっちゃけた話.. 僕はタイムマシンがあれば15歳に戻りたい(T-T).. 中学生から勉強をやり直したい.. 毎日寝ずに勉強して いざ東大へ!!だ.. なんだかんだ言ったってまだまだ学歴社会だょ.. 頭が無いやつは 僕らみたいに首から下しか使ってもらえないんだ.. ま といっても この仕事は考えることは無いし 別に嫌いでもないんだけどね.. 肉体労働だから休憩時間も30分あるしね..
ひたすら毎日毎日鉄の柱を運び, 靴だけが擦り減っていく(お気に入りのASICSゲル底)... 考えてみるとかなり靴底の消耗が激しいんだょね.. 僕なんかは特に 雑用のリーダーだしねw
....このままいけば 僕は 一体?....
いつも周りにいるおっさん連中が 僕の未来の姿か..?..
僕らは土曜も祝日も余裕の平日扱いだから, 普通に出勤で.. 祝日の朝礼前に階段を登ってる時なんか 他の職人連中も「今日も出勤か.. (学生時代)勉強しなかったからね..」とか話してたり.. やっぱ みんな考えることは一緒なんだな.. みたいなね.. みんな正直 心の底じゃ 建築なんてやめたいって想ってるょな..
休憩に入る時 コーヒー飲んでるオフィスビルのデスクワーク連中がうらやましく
手に職をつけることをすすめてくれたおっちゃんもまじ話した時「
職場に女の娘でもいりゃあ ちょっとはグレー色も色づくんだが.. ここに関してはほぼ皆無ね..
...また こんなこと考えてる...
こんな時は 僕のちょっと好きな恵美ちゃんのことを想い出しちゃうな♡.. 変な気分になってきたりして...
恵美ちゃんは別にそんなにべたべたに目立つタイプでも特別べっぴ
..
だから僕はダメなんだ.. 僕ってへたれか?
できることなら.. ――週末に 手をつないで 喫茶店でも行きたいな.. ウォークマンのヘッドホンの片方ずつでEXILE聴いて.. カップリング..(曲は勿論 Choo Choo TRAIN..)
ドリンクは僕の大好きなフルーツミックスジュース.. 恵美は(←何 呼び捨てにしてんだょ.. 僕は恵美の彼氏でもね~ってのw) 穏やかな性格でめったに怒ったりしないしないし 基本的に優しいから いいな♡――
でも僕は 人見知りでチビデブだし... ハァ~(_ _) 僕なんかが告っても うまくいきっこないだろうしな..
僕だって 正直いえばATSUSHI(EXILE)みたくなりたいんだょ.
..ぃや そんなことより 誰だょ.. こんな真夜中に.. なんでこんな時に限っておやじとおふくろは旅行に行ってんだょ.
ドンドンドン‼︎..
ほんとうるさいな.. 誰だょ.. 僕が出なきゃいけないのかょ.. めんどくさいな.. 起こすなょ..
ドアの小さな穴から覗くと... ..!?..
「えっ⁈ 秋..?!..」どうしたの⁈.. そんな真剣な顔しちゃって.. 無視しようかな.. すごい微妙だな.. でも.. ちょっと気になるな.. ....
「こんな夜中に 何の用?」
『大紀.. おれ今.. ハマってるものがあるんだ..』
何だょ.. 何考えてんだょ.. こいつ.. 僕はいつも学校に行くのもじゃまくさいくらいのやつなんだから.
『..大紀.. おれ.. ちょ~可愛い彼女ができたんだ..』
「えっ⁈‼︎?! (まさか先を越されちゃったのか?)..」
秋とは小学生時代 移動教室の時でもいつも一緒にいる仲だったんだ....
趣味がゲームとマンガだけの 唯一まとも話せるやつだった.. 似合わないメガネかけてて 一緒にいると 安心できるんだ.. あぁ.. あらためて 僕ってへたれか..?..
冗談じゃない.. 自慢しにきたって言うのか?..
ぶっ飛ばすぞ.. 僕しか自慢できる相手もいないんだろ?.. どうせ.. しかも今 僕は留守番で1人って時にょ..
「何だょ.. 僕は寝るんだから.. 昼間にだってそんな話は聞きたくない‼︎」
『おれが人生初の彼女ができたのは どうしてだと想う..?..』
(ばかじゃないの.. こいつ.. 見損なったょ.. 帰れょ.. 冗談じゃね~つうの~_~;)
「おいっ‼︎ なんでこんな時間に来なきゃいけないんだょ‼︎」
『一刻も早く 大紀にも教えたかったんだ‼︎ おれらは 小学生からの竹馬の友じゃないか.. とにかくすごいんだょ.. これは..』
「なにそれ.. 出会い系サイト⁉︎ もう帰れよっっ‼︎」
いい加減にしろょ.. しかし よりによってこいつがうまくいってる様なものなら まったく興味がないわけでもない.. だけど あんまりに非常識なことにイラつくし, 感情で納得できないんだ.. その見せびらかしてる感がね‼︎‼︎‼︎
あんまりしつこくしてると警察呼ぶぞ.. ぃや警察だってこんなつまらん話に出動するほど暇じゃないか..
「そんなこと僕には関係ない‼︎ 帰れょ!!!」
『せっかくだから 話だけでも聞いてけょ.. おれらは唯一の対面派じゃないか⁈ 昔からそうじゃん! 大紀だってそうだろ‼︎』
「うるさいっっ‼︎ 帰れっ‼︎」
..怒鳴っちゃった..
ベッドに向かう途中.....
...あのおとなしいしゅうが.. 自信満々な声で『とにかくこれ.. ポストに入れとくからっっ‼︎』と叫んでるのが 聞こえた...
ふんっっ.. 帰れょ..
しゅうが帰ったのを見計らって....
だけど僕は 正直ちょっと気になっていたポストの中を一応見てみた..
なんだろう..?.. これは...
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長年友達やってるけど...
聞いたこともないようなあいつの元気な声を聞いてたら... まんざらでもないっていうか.. ちょっとは信じてみたい様な気にもなる.. かな..
しかし あいつにだけは先を越されたくなかった.. これはきっと 夢だよな.. 最近サービス残業ばっかで疲れてんだょ.. 多分..――
