こんばんは・・・秋刀魚おやじです。
ウレタンに引き続き、今回はセルロース・クリアラッカーついて私見ではありますが書かせて頂きます。
セルロースの特徴は強力な溶剤による密着の良さ、比較的弾性度の低い固めの塗膜、揮発性の強さ、可使期間の管理のし易さ等が挙げられます。
クリアラッカーは上記に述べた特徴とほぼ同じですが、溶剤がやや弱い事と(それに合わせて密着もやや弱くなります。)反面、弾性度はやや高く(塗膜は柔らかく)なります。
※ニトロセルロース(硬化成分)の多いものがセルロース、少ないものがクリアラッカーと考えて見て下さい。
厳密にはメーカーにより成分が違う為、全く同じでは有りませんが・・・両者は成分が近い関係に有る為、相性は抜群に良いです。ここがポイント!
私が現在使用しているセルロースはこちらです。たまたま近所のプロ
ショップで購入致しました。ちなみにリターダーはブランド違いでもほぼ問題ありません。
東急ハンズ等で徳用サイズが売っていた記憶が有ります。セルロースメインの方はそちらが割安でガンガン使える為オススメです。(かなり昔なので無かったらすみません)あっ!?今は藤倉応用化工さんがありましたね。
※私個人、最近は主に下地の木固めのみに使っております。上塗りはUV硬化樹脂、エポキシの使い分けです。
スミマセン・・・話を戻させて頂きます。メインでセルロースを使用される場合、湿気による白濁を避ける事と、ドブ浸け時のムラを無くす為、リターダー・ラッカーシンナーとセルロースをお好みの粘度で調合してください。
※おおよそですが1:1:8もしくは2:1:7位で粘度をみて強い場合はさらに薄めて使っていました。
カラーリングは必ずセルロースを薄めたラッカーシンナーと同じ銘柄を使用して薄め、カラー内の溶剤を完全に飛ばしてガンで吹いて下さい。この時塗ったカラーが艶消し状態でも問題ありません。
色止めはラッカーシンナーで希釈したセルロースを薄く、数回に分けて吹くのが一般的ですが、どうしても流れる場合は同じく希釈したクリアーラッカーを数回に分けて吹いてみてください。溶剤が弱いためセルロースより扱い易くなります。先に述べさせていただいた相性の良さが役に立ちます。
その後じっくり完全乾燥させて、仕上げのドブ浸けをお願い致します。
※ご存じかとは思いますが、色止め時はくれぐれも慎重に一回づつ少量に吹いて下さい・・・色流れはがっかりしますネ。
主な原因はカラーリング時の溶剤飛ばしが足りずに上塗りの溶剤と融合して流れてしまうか・・・根本的に下地の乾燥が足りずに流れてしまっているかの場合が多い様に感じます。
それでもダメなら・・・希釈したウレタンで色止めするほかはありません・・・。 この場合どうしても層間剥離を起こしやすく…塗膜がどうしても剥がれ易くなってしまいますが・・・。
最後に・・・ウレタン編では言い忘れていました。溶剤を取り扱う時は必ず本格的な防毒マスクを着用してください。(安物は厳禁です)健康第一です。
一見、換気をしっかり行っていれば大丈夫と油断をしている方が多いですが大変危険です。(気管支は中々壊れませんが一度壊すと体が過剰反応を起こしやすい体質になってしまいます)
右の写真でフィルターの汚れが良くお解り頂けると思います。(もとは純白です)塗料粒子は本当に怖いのでくれぐれも重装備でお願い致します。
長文ですみません。文章で簡潔に説明するのは難しいですね。