太郎さんのアートピースコレクションのガチャガチャが売り切ればかりで
全然やれない!手に入らない!
そんな時には「中野ブロードウェイ」しかありません
数点購入しました
どれも完成度が高く満足です
まずは一番欲しかった「若い夢」
両手で頬杖をつき、にこやかに微笑む子供のように
見えるが、中央で分割された顔や空洞の眼は、
単なる笑顔とは言い切れない不穏さを、かすかに
にじませる。ほぼ同じ形態で数種類製作され、
そのひとつは太郎自身の墓となり、多磨霊園で
今も虚空を見つめている。
次は「ノン」 ホタテっぽい顔でかわいい
おそろしげな牙をむき出しにして。
でもどこかユーモラスだ。
ひょっとしたら駆け引きに応じてくれるかもしれない。
けれども実は冷酷無比かもしれない。
どうしようか?こうしたアンビバレントな感情を、
この作品は呼び覚ます。単純な感情では対応
できない、異物としての彫刻。
しかし鐘は人に叩かれるためにある。
叩くために近づけば「傷つく」という矛盾。
けれども、ものを叩くことは本来、そういうことでは
なかったか。太郎はこの鐘に「歓喜」と名を寄せて
いる。傷つくことなく本当の喜びはありえない。
この鐘の音は一種の叫びであり、だからこそ
あんな遠くまで届くのだ。