ブログを読んでくださっている方々
新年明けましておめでとうございます。



任期はあと3ヶ月弱と残り短いですが、
最後までガボンでの日々の気づきや活動のことなど、
細々と、日本の皆様にご報告していきたいと思います!



今年の年越しは任地で過ごしました。


任地でも、カウントダウン花火があがったり、
31日と1日は、みんなお祭り気分で家族でフェットしたり
みんなで食事したりします。
教会で特別のミサをやっているところも。


ガボン人にとっての年越しと、
日本人にとっての年越しが、
どのくらい意味合いが違うのか、
まだまだ測りかねますが、

見える部分で共通だな、と思ったところは

◯家族で集まったり、教会のひとたちでフェットしたり、誰かと一緒に
過ごす。

◯カウントダウンする。夜中まで騒がしい。

とかです。


とにかく、フェットをおおいに楽しむんだ!という空気は感じられました。

この日ばかりは通りすがったひとたちと
「新年おめでとう」の挨拶をして、健康でありますように、とか付け加えます。

今年はこんな年にしたい、とかいう考えは
聞かなかったかな。
あ、31日には、大統領の来年に向けた所信表明演説が国営テレビで流れていました。





年越し、年明けには、親戚にあいさつ(顔見せ)にいっている同僚もいます。

その同僚は村の親たち(伯父さん伯母さんふくめ)に、
何かお土産持っていくよう。

お土産って何かというと、
油とか、粉ミルクとか、トイレットペーパーとか。
生活必需品です。
生活必需品も、もっていくと喜ばれる贈り物になる、
それだけ、村の生活水準もやはり多くのぜいたくをできる環境ではない
ことを思わされます。



私はというと、31日と1日は、
多くの知り合いからありがたくもうちのフェットにおいでと
お誘いを受けつつ、でも体がひとつなのでぜんぶには顔を出せず
結局4件くらいお断りをして、

それでも何箇所かに顔をだしつつ、差し入れを持って行きつつ、
ガボン人との年越しを楽しみました。

 
31日は、いつもの兄貴分の家に寄っていたら、
急に妹の嫁ぎ先からディナーの招待を受けたとのことで、
私が行っていいのかという感じの中、
急遽一緒にお邪魔しました。


妹の旦那様は憲兵隊のとてもえらい方の家で、
クラムトゥで自分が入ったことがある家の中で最も豪華な家でした。


クリスマスツリーが飾られ、大きいテレビでサッカーの試合をみて、
西洋風のソファーとオシャレなテーブルが置かれ、
音楽を聴きながらバイキング形式でお食事。

ホスト役の旦那様は、ユーモア満載で、お客様に会話をふって楽しませる、
という素晴らしいホストでした。



一緒にお呼ばれしたのは、兄貴分の男兄弟たち。

彼らの家もお邪魔したことがありますが
木造の家、床は土と、けっして華美ではなく質素なつくり。
兄弟姉妹といっても、生活レベルが全く違います。


少し穿った見方になってしまいますが、
女性の嫁ぎ先の男性の家柄や、地位や、職業はとても重要。


これだけの生活水準の差を見ると、
家族の中で女性がだれと結婚するかが、
家族全員が関わるトピック(重要事項、関心ごと)になるのは、

当たり前というか、ちょっとわかるような気がしました。





また下の写真は、同じ家族の、また別のお姉さん宅。
うちの近所で、前々から家庭菜園支援などで別のつながりもあった関係で、
年末年始はこちらで一番長く過ごしました。

他の兄弟たちもここに集まっていました。

家の裏がすぐジャングルの畑で、眺めがいいのと、
ご近所の爆音のガボンミュージックにまじりながら聴こえる
虫の鳴き声に耳をすませる、

そんな心地いい穏やかな空気が好きで、
たまに寄っています。

この家のお母さんが、とってもいい人なのです・・・




写真↓
バイキング形式のガボン料理。私も唐揚げとケーキを持参。






家の裏のジャングル:


夜の部:






こういう大人のフェットに参加するとよく思いますが、
子どもたちが労働力としてすごく働いています。

料理を作ったりするのはお母さんですが、
ものを買ってきたり、
ものをとってきたり、
誰かに何かを伝えにいったり、
お客さんが何を飲みたいか子供が聞いてきたり、


準備の間も、当日お客さんがきているときも、
子供が小間使いのようにせかせかと働いています。
あまりの雑務の多さにこちらがびっくりしてしまうほどですが、
子供が大きく、成長していって独立するにつれて、
使われる立場から使う立場になっていくようです。


日本のような家事の便利グッズもないので、
一日の家事をするだけで時間がかかり
多くの労働力が必要となるのは当然で、
子供たちも自らできる仕事をやっている形。
あまりの使われように驚きますが、
みんなかなりたくましく育っています。



そんなこんなで、ガボンの家族との年越しを
楽しんだのでした。


相変わらずブログの文章中、どんどん本筋から
脱線してしまいますが、
今年も小さな気づきを忘れないうちに書いていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。