このように任地の野菜栽培農家は、経験年数が様々です。


それぞれの農家の悩みは異なるのですが、
少なくとも経験年数の少ない農家が、 経営が厳しくなって離農したり、
失敗を繰り返さないためにも、
ベテラン農家とくっつけてアドバイスを受けながら営農をすすめられたら
就農してから定着しやすくなるのではと思います。

野菜栽培は肉体労働のわりに失敗すると見返りがなく、
やる気を持って始めてもすぐいやになってやめてしまう場合も
多いようです。

バカンス中に菜園をやるんだといっていた中学生が、
配属先で開催したセミナーにも来てくれて張り切っていたのですが、
作業が大変で結局続けられなかったようです。


野菜栽培は、ガボンで行われているマニョック、バナナ、その他果樹の伝統農業より、
より細やかなプロジェ(計画)が必要になります。

一気に大面積を始めることはできないし、
(ガボン人ははじめから大きなことをやりたがる傾向があるように思います)

特に乾季は一日でも水やりを怠ると若い苗は弱って復活しなくなることもあります。


自分の予算(労力ふくめて)と時期をふまえて
いつ何を栽培するか決めていかないといけません。

未来のことを想定して今の作業を考える、という習慣は
あまり根付いていないように思えるガボンですが、
野菜栽培ではそういうことが求められる。

実はもうひとり、野菜研修機関でこの7月から始めた農家がいます。
畑におじゃますると次に何を植えたらいいかな、とすごく聞かれます。

幸い、その畑は集合してやっているので、
まわりに先輩農家が沢山います。
また研修機関の職員もいます
(忙しくてあまり多くの時間はとれないようですが)
始めたばかりで一番疑問の多い試行錯誤の時期だと思うので
職員と相談しながら、まわりの農家の手助けを乞いながら、
フォローできぬものか・・・と考えます。