機会を見つけかねてから行きたいと思っていた
ガボン隊員が活動する土地、
ランバレネに行きました。

ランバレネは首都から南東へ200Km強、車で5~6時間ほど。
モワイエン・オグエ州の州都です。

人口は24000名ほど、私の任地のクラムトゥの2倍強、
漁業、林業が栄えて、外国人も多く住む都市です。
首都ほどではありませんが、街なかで白人を目にすることもありました。


ガボン人の多くが日常的に使う石鹸などを製造する、
国内最大の油脂工場Siat Gabonもこの地にあります。

また中国人が働く木材伐採・加工会社もありました。

多くの人が行き交う、発展した地方都市、という印象がありました。



街の中心を流れるオグエ川。




街の様子




ランバレネはノーベル平和賞を受賞したシュバイツアーが
医療活動をした地でもあり、現在もシュバイツアー病院があります。
その横に位置する資料館に行きました。

1875年にアルザス地方(ドイツ領)で生まれたシュバイツアーは
神学、哲学博士とともに音楽家でもあり、
「30歳までは芸術と科学を身につけることに専念して
30歳からは世のために尽くす」と決意して、
38歳から医者となり、アフリカの地での医療活動に従事しました。

当時の写真や展示物で、暮らしや業務の様子をうかがって、
今より更にずっと困難な状況であったアフリカの奥地で
信念を持ってこの地で活動し、
骨をうずめたことに、大変な苦労があったのだろうと思いを馳せました。


実際に使用されていた病院を見学しました↓



資料館↓






また、ランバレネはオグエ川が中心を流れており、
魚が多く採れます。
魚の水揚げ場にも行きました。
この川から水揚げされる魚が近くの市場で沢山売っていました。
(内陸部のクラムトゥは、通常は魚は冷凍のものしか手にはいらないので
(釣りもしていますが)生魚が多く売られている様子が羨ましく思いました)





日本の支援によって建設されたランバレネ零細漁民センター(HP )
もあります。漁業が盛んに行われているけれども、適切な鮮度維持施設がなく、
この施設の建設に至ったそうです。
訪ねたのは午後だったので作業はほぼ終わっていましたが、
毎朝多くの魚がこの場所に水揚げされるようです。




同期・同職種の隊員が活動する野菜栽培研修のための畑にもおじゃましました。
同じ国のなかでも、首都からのアクセス、気候、市場の状況などにより、
任地により農業の特徴もだいぶ違います。
よって農業隊員としてできること、野菜栽培振興の方向性もまたそれぞれ異なることを
改めて感じました。

研修施設の畑には、
同期隊員が紹介した中国野菜が沢山の畝に植えられていました。

正解というものがない協力隊活動、
色々な活動を見させてもらうのは、とても勉強になります。



少しの滞在でしたが、ランバレネ、
様々な民族、人種が住んで色々なお店もあって
都会的な要素もある一方、

川の風景が美しく、落ち着いて、
人が多すぎない、とても住みやすそうな街である印象を受けました。


かなりな弾丸日程でおじゃましてしまいましたが、
案内をしてくれた同任地隊員の二人にとても感謝しています。





各州にあるベンチ、ランバレネバージョン。