村には小さなマガザン(お店)もあり、缶詰などの食料が買えます。

 

もしくは街にでて買う必要があります。

 

それもしょっちゅうはできないので、村での食事は

 

街より自給自足率が高いようです。

 

 

 

街では当たり前にどこでも売っているフランスパンも

 

村では希少。

 

 

 

また村に住むお年寄り(街でもそうですが)は

 

フランス語が簡単な単語しかわからない人も多かったです。

 

 

 

 

 

今回は結婚式なので普段クラムトゥやパナの街、首都のリーブルビルに

 

住んでいる親戚も結婚式のために里帰りをしていました。

 

 

 

彼らと話していると(もちろん同僚も含めて)

 

村での暮らしは、こういう特別な行事のときはいいけれど、

 

ずっと住みたくはない、という意見が多いです。

 

 

 

アクセスも悪く(私も帰るときにバスが満員で乗れず、危うく予定日に

 

帰れなくなるところでしたがヒッチハイクに成功しました(もちろん同僚と一緒ですよ))

 

 

 

街と比べると水くみなど不便なことも多い、

 

 

 

川での入浴や洗濯が衛生的ではないから好まない、

 

という意見もありました。

 

(任地にきて思いましたが日本で予想していたより

 

 衛生観念が根付いているように思います。 

 

 石鹸を使って手を洗います)

 

 

 

娯楽も多くありません。バーはあります。

 

テレビは村で一軒、持っている家がありました。

 

 

 

この村には小学校が一箇所あり、現在生徒が20名で

 

低学年、高学年の2クラス編成で授業をしているそうです。

 

中学校以降進学する場合は、近くの大きな村か、街の学校に通うために

 

移り住まなければいけません。

 

 

 

診療所も一応設置されていますが人も物もありません。

 

病気のときは街まで出ていきます。(伝統医療も特に村では浸透しています。)

 

 

 

診療所のスタッフや、学校の先生など、公務員で村に異動が決まっても

 

生活に難があるので拒否して街に居続けるケースもあるようで…

 

(私の知り合いも村配属になったけれど

 

高校に通う子供がいる、家を街に建てたということで

 

 街にいるというひとがいます。)

 

それぞれの事情があると思うのですがなかなか難しい問題・・・

 

 

 

 

 

日本の地方の過疎化も同じですが

 

ガボンでもやはり便利な街にひとが集中しています。

 

村への行きの車の中、

 

「ここには以前村があったけれど、ひとが少なくなって

 

 今は誰も住んでいない」という村の跡もありました。

 

 

 

村に主に住むのはお年寄りや、就学前の子どもたちが多いようで

 

働く年代、若者は街にでていくようです。

 

 

 

10年後、20年後、もっと村の人口が減るのではないかという

 

気がしました。

 

 

 

人から欲望をとったら発展もなく、

 

便利な生活がしたい、と思うのは自然な思考回路で、

時代の流れをここでも感じます・・・

 
 

私が外国人だからかもしれないけれど、

 

村で出会ったひとや、同僚は

 

「これがガボンの村の暮らしだよ!」とかなり嬉しそうに

 

誇らしそうに色々見せてくれました。

 

 

 

自分のホームというか、

 

里帰りで落ち着ける場所であることは、

 

今でも変わりないようです。