私事ですが先日ガボンで2度目の誕生日を迎えました。

 


ガボンでは誕生日のお祝いをするときは

自分でフェット(宴)を催します。

 

 

 


誕生日にひとりなのも寂しいので

 

みんな!私を祝って!ということで

 

クラムトゥの農家を誘って誕生日会を開きました。

 

(お誕生日会なんて小学生のときぶり・・・)

 


 

 

クラムトゥにはベテランから、農業をはじめて日が浅い農家から、

 

複数いるのですが、普段の交流はそれほどないみたい。

 

でもきっと同業者同士、話す機会があれば、

 

情報や悩みの共有もできるだろうなあと思って、

 

声をかけて一部家族も含めて11人集まりました。

 


 

 

料理ネタはこれまでのブログで相当紹介したのでおいておいて、

 

お腹が満たされるとやっぱり話は農業論になります。

 

 

 

 

 

何年か前に虫が大発生して1回全部その野菜の栽培をストップさせたんだ、とか

 

 

 

ベテラン農家が、自分の畑の様子の携帯動画を見せて、

 

若手がどこでやってるのか?とか聞きあったりしていました。

 

 

 

トークが若干すごすぎる剣幕で盛り上がっていて、(傍からみると怒鳴り合い。)

 

私はホスト役なのに途中から会話についていけなくなる。

 

 

 

 

 

これまでの活動では、対配属先を前提に、

 

対住民への初心者向け野菜栽培普及に取り組んできていたけれど

 

農家に対しては教えてもらうばかり、一緒に試すばかりで

 

お役に立てていないと感じていたので

 

ちょっとでも誕生日会が農家間のつなぎの役割になっていればいいです。

 

 

 

 

 

 

 

話を変えます。

 

 

 

せっかくの機会なので、自分が住んでいた場所の風景写真、

 

日本の農業の様子も見せたりしました。

 

日本のハウス農業に関心があるらしく、

 

雨季にこういう雨よけができれば最高だよねという話になったり。

 

 

 

 

 

こちらはいぜん作った使い回しのプレゼン資料。

 

 

 

 

 

 

 

予定外でしたが見てみたい、という声があったので

 

先輩隊員からいただいた(ありがとうございます、また使いました)

 

東日本大震災の仏語版のVTRを見せたりもしました。

 

 

 

 

 

そして今回農家間で一番食いつきがよかったのは

 

日本のサムライの武士道の紹介。



 

 

 


 

 

サムライはテレビで見たことがあって知っているそうですが、

 

サムライが順守していた武士道の一例にかなり反応、

 

メモをとっている農家もいました。

 

 

 

普段汗水たらして働く農家、

 

この地の社会にたいする不満がかなりあります。

 

農家の心情を思うと形容しがたい複雑な心境になります。



気候に恵まれ資源もあり、どこでも作物が育って、

 

沢山の可能性があるのに、潜在力のわりに国が発展しているか、

 

貧困がないかと言われるとそうではない。

 

 

 

武士道の「ひとりひとりが社会に対する責任を持っている。

 

名誉を守ることを重要視して、

 

名誉っていうのは社会の中で自分の役割を果たすことで守られる」という考えに、

 

「やっぱそうなんだよ!」とまた議論が始まる。 

 

こういうときガボン人は

 

VOILA!!!」ブォワーラ!!(ほらね!)

 

というのが口癖です。

 


 

ガボンでのフェットは終盤になると

 

誰か踊りだしてごちゃごちゃになるのが流れですが(?)

 

今回は最後までガチトークでした。