前回にひきつづき、
「アフリカは家族がとても大切」、
と言ったのは同僚でしたが、
家族同士、知り合い同士で、
お母さん、(おばさん)
お父さん(おじさん)、
お兄さん、
弟、
お姉さん、
妹
という位置づけが誰にでも複数います。
実際の血縁関係による家族に加えて、
親しいひとの間でも年齢にあわせてこのように呼びます。
(私にもありがたいことに
お母さん、お父さん、お兄さん、お姉さん、
と呼ぶ人が沢山います。)
また日本で「いとこ」にあたる関係でも、
「お兄さん」とか「お姉さん」とか呼びます。
いとこか、同じ親から生まれた実の兄弟姉妹かの違いは、
あまり重要でないようです。
日本の伯父さんにあたるひとは、
「お父さん」とよび、
実際の父親と同じように頼ります。(もちろんケースバイケースです)
伯父さんが経済力があれば、姪っ子、甥っ子の進学費用や
生活費を出すこともあります。
同僚や、農家でも、首都にいる姪っ子、甥っ子に
生活費の仕送りをしている話も聞きます。
同僚にボーナスがでたときは、
家の建設費用にするんだ、とかいう話も聞きますが
手元にお金があってまわりの家族にあげないのは
「ない」そうで、すぐに皆にあげてなくなるよ、という話も。
私は現在任地で日本人ひとり、
一軒家に一人暮らしですが、
ひとりで住んでいて寂しくないの?と聞かれることがあります。
家族で住むのが当たり前なのです。
同僚はもうちょっとひとりになったり
自由にお金を使いたくなるときもあると言っていますが
色々自動化されているわけでもなく、
公共のサービスもあまり頼りにできなかったりといった環境では
任地の暮らしで家族の助け合いが
大きな大きな安心感になるのだと思いました。