仲良くしているパナ農業支局長のお姉さんが結婚するということで、

村の伝統結婚式に招待されました。

 

 

 

出席したのはンゼビ族の伝統結婚式、

 

一年ぶりの結婚式レポです。

 

民族によって、また家によって若干事情が異なるかもしれませんのであしからず。

 

 

 

カップルが長年付き合い、子供をもうけてお金もある程度たまり、

 

さあ結婚しようかとなったとき

 

はじめに花婿が花嫁家族に挨拶にいくプレゼンタシオン(紹介)を

 

しなければいけません。

 

 

 

花嫁家族に結婚を認められたら結婚の準備を家族と共にし、

 

当日を迎えます。結婚式は雨の心配のない乾季に行われることが

 

多いようです。

 

 

 

私は今回、結婚式の前日から現地入りしたので、

 

家族総出(といっても女性のみ)で結婚式のごちそうを作るところから

 

参加しました。

 

花嫁家族が出席者すべてのごちそうを作るのが習わしです。

 

 

 

7時に起きたらもう火を起こして

 

鍋でぐつぐつ煮始めています。

 

 

 

何品も作るのですが自然に役割がわかれていて、

 

あちらこちらで次々に料理ができあがっていきます。

 

ところどころ手伝いつつ、

 

やってみなと言われ慣れない焚き火による煮物も作ってみたり。

 

(在来ナスと魚の燻製の煮物)

 

 

 

そして15時頃から結婚式のはじまりです。

 

 

 

伝統結婚式は、花嫁の実家で行います。

 

最初は花嫁は不在で、両家家族全員が向い合って座ります。

 

両家、それぞれ、お揃いの柄の布でつくった服を着ます。

 

 

 

新郎新婦家族の代表者(男性)によるやりとり。

 

 

 

花嫁は結婚することで花婿家族の家に入る、ことになるので、

 

花嫁を手放すかわりに、花婿家族は花嫁家族に多くの贈り物を

 

おくる伝統があります。

 

 

 

代表者はこの内容について、議論しながら交渉します。

 

(事前に大体贈り物や、現金の金額は決まっているそうですが、

 

 この儀式の中で弁が立つ場合は現金の増減にも多少影響するよう)

 

 

 

両者納得すると、花嫁の登場です。

 

(ちなみに納得していない場合、花嫁と偽って

 

 花嫁家族の女性(お姉さんとか)が花嫁に扮してわざと登場、

 

 あれ~花嫁じゃない!というくだりもあります)

 

 

 

 贈り物がつぎつぎと車から運ばれます。

 

 油、肉、お酒、ジュース、鍋、食器、布、服、御座などなど。

 

 これは後で親戚に配分されます。

 

 (誘ってくれた農業支局長は家族への配分のために

 

  慌ただしそうに家族と打ち合わせをしていました)



結婚式のあとは両家そろってのごちそう。

バイキング形式でガボン料理が並びます。

これを用意するのは花嫁家族の役割。

誘ってくれた農業支局長は

花婿家族が全員帰るまではお酒を飲まず、

ホスト役を全う