任地の小さな子どもたちを見て

 

日本で自分が育った環境と違うなと思うところがたくさんあります。

 

 

 

基本的にとてもおおらかな環境で育っていると感じます。

 

 

 

兄弟姉妹も多いし、近所に子供もたくさん住んでいるし

 

延々と外で遊んで笑いころげているのを見ると

 

こんな環境で育つっていいなあと思います。

 

 

 

外でも家でもオシメもしてる子もいますが

 

裸でそこらへんを走り回っていたり

 

 

 

体が汚れていたり鼻水が出ていたりしても

 

誰かにみっともない、と慌ててふかれることもなく

 

しばらく放置なことも。

 

 

 

私がいつも通る道では、学校に行く前の子どもたちが

 

廃車になった車の上や中でいつも

 

遊んでいて、通るたびに声をかけてくれます(最近日本語を

 

教えましたがオヤスミだけ速攻覚えました)

 

 

 

また街の中心を流れる川が洗濯の場であり、

 

体を洗う場であり、

 

食器を洗う場であり、

 

そして恰好の遊び場でもあります。

 

 

 

川へのダイビングのベストショットをとるために

 

何度も果敢にダイブする少年(青年)。

 



 

彼は川の底に溜まっている砂を掘り出す仕事(アルバイト?)を

 

しています。

 

砂と水とセメントをまぜて、手製のブロックをつくり、

 

家の建設に使います。

 

 

 

 

 

川の流れの早い雨季は厳しいですが、

 

学校が終わった午後は子どもたちで川で遊んだり。

 

 

 

 

 

こちらは手作りの車。(こういう車、ちらほら見ます)

 

9歳の男の子が弟と遊ぶために器用に作ってました。

 

廃材でつくってます。

 

 

 

 

 

 

 

もちろんゲームセンターにありそうなテレビゲームも街なかにあります。

 

15100F20円)、安いのでゲームはエンドレス?

 

サッカーとかドラゴンボールとかレーサーのゲームがあります。

 

お金を持っていなくても延々とゲームの前に座って

 

誰かが来てゲームするのを待つ子もいたり。

 

 

 

 

 

お手伝いもよくしています。

 

よちよち歩きの子が洗濯物を干すのを手伝っていたり

 

5歳くらいの子でも赤ちゃんを抱っこして面倒をみていたり、

 

服や靴を着せてあげていたり、

 

 

 

君もまだ小さいでしょ!と思う子も、

 

少しでも年長の子は下の子を叱ったり、

 

危ないことをしないか見てたりして、

 

子供が担う責任がけっこう重いなあと思います。

 


 

 

 

親が忙しいと年長の子供は料理(たいてい女子)も

 

当たり前にこなしています。

 

 

 

こちらは野生のPorc-épic(ポルケピック=ヤマアラシ)

 

解体しているところ。




 

たらいに水をためて、ナイフもつかって上手に解体してます。

 

親戚のおじさんがジャングルから仕留めて来たものらしい。

 

任地でジビエはごちそうです。

 

解体は誰に習ったの?と聞いたら、小さい頃からお母さんがやってるのを

 

見てたよ、とのこと。

 

 

 

 

 

あとは、子どもたちが打たれ強いな、とも感じます。

 

親でも親戚でも近所のひとでも、

 

けっこう怒鳴ったり、

 

ときには叩いたりしていて

 

 

 

泣き出したりふてくされたりする子もいますが、

 

必ずしも誰かがなだめてくれるとは限らないので、

 

あまりめげないなとも思います。

 

 

 

そもそも日本の自分の身の回りの環境では

 

親以外のご近所さんが子供を思いっきり叱ったり

 

することはあまり見られませんでした。

 

 

 

ごく当たり前に地域の大人が子供を見守っている

 

様子がいいなと思います。

 

 

 

 

 

もちろん大人と比べてもそうなのですが、

 

私たち日本人が大人や業者や機械に頼ってできなくなっていることが、

 

子供でも当たり前にできていて、

 

生きていく上で必要なスキルがごく自然に備わる環境なのだなと

 

感じます。