高校の授業と並行して、1月から細々と始めた活動のもうひとつが、
市街地の住民の家庭菜園の支援です。
事務所で作った苗を販売して
管理方法の助言をしています。
まずは欲張らず、同僚ができるだけ寄りやすいように、
職場の近場の住民の自宅裏が中心です。
通勤途中や、職場滞在時間の合間にたまに寄って
住民に指導するよう働きかけています。
(と、言っても私がついつい個別に寄ってしまうこともあり、
できるだけ同僚と寄らなければと反省もします…)
野菜を買うと高いので自給用の野菜を育ててみたい、
野菜を売って生活の足しにしたい、
学用品を買うための小銭稼ぎがしたい、
理由はそれぞれですが
大家族のお母さん、
一日中立派な家を警護する警備員、
学生などなど、
野菜作りに取り組みはじめました。
品目は比較的栽培が容易&一苗から多収量が望める&クラムトゥでの消費も安定している
在来ナスやとうがらしなど。
1月から苗を定植しはじめ、
そろそろ収穫が始まる畑もでてきました。
似たような写真が並んでしまいますが何名が紹介します。
下の写真はよく管理していて一番生育が早い畑。
お母さんがマニョック畑の傍らで育てています。
苗を持っていったときは、「昨日、私が一輪車で土を全部運んできたのよ」と
前日までなかった畑を見せてくれました。
お母さんの馬力がすごいと思いました。
分かりにくいですが警備員さんが住み込む家のわきに植えたナスととうがらし。
畝を作らなくても株のまわりだけ穴を掘って植えられます。
雨季のはじまりに植えた畑。
自宅から遠いので毎日水やりできず、育つか若干心配でしたが
現在のところ自然の恵みの水のお陰で順調に育っています。
こちらは高校生が家の裏に作った畑。
行く度に畝が増えていたり、自分で種を買って育苗を始めたり、
羊よけの柵を作ったり、バージョンアップしていてすごいと思います。
肥料はそこらへんをうろうろしている牛や羊の糞が主ですが、
刈った草を積んで放置してコンポストをつくるひとや、
ごみ捨て場の下の土を加えるひともいます。そのひとのできる範囲のことを
やってもらっています。
最初はできあがった苗を買って植えていますが
種取りの方法を教えてほしい、と聞いてくるひともいます。
農業は自然の恵みをいただきながら、
人の手を少し加えて
人の生きる糧をつくる営みです。
家庭菜園に取り組んだことで、
住民の生活がよくなったり、現金収入が増えたりする
手伝いができたらよいと思います。